下院で弾劾訴追可決、上院でも可能性

 ドナルド・トランプ米大統領は1月13日夜(日本時間14日午前)、「米議会乱入を煽動した」として下院本会議で弾劾訴追された。

 米史上初となる任期中2度目の弾劾訴追だ。下院は起訴状に相当する弾劾決議案を232対197で可決した。

 共和党議員の中には「弾劾に賛成したら殺すぞ」といった脅迫電話を受けた議員もいるが、10人がトランプ弾劾に賛成票を投じた。

 下院の採決を受けて、上院はトランプ氏が大統領を退任する20日以降、弾劾是非の判断を下す。

 出席議員の3分の2以上の賛成で有罪が決まれば、これを受けて2回目の投票が行われる。それで賛成票が過半数となれば、トランプ氏は今後一切の選挙に立候補する資格を剥奪される。

 2019年12月の「ウクライナ疑惑」では、共和党は「トランプ弁護」で一枚岩だった。

 しかし、今回は上院でも弾劾に賛成する共和党議員がかなり出ると予想されている。上院議員が全員出席した場合、有罪には共和党議員17人の賛成票が必要だ。

 現在トランプ弾劾に前向きな姿勢を見せている共和党議員は、リサ・マコウスキー(ワシントン州選出)、ベン・サッシ(ネブラスカ州選出)、パット・トゥメイ(ペンシルベニア州州選出)、ミット・ロムニー(ユタ州選出)の4人。

 マコネル共和党上院院内総務は「トランプ氏は弾劾に当たる罪を犯した」という認識を示し、弾劾賛成に回りそうな議員にやめるよう説得はしないと明言している。

 同氏に対するトランプ氏の最近の罵詈雑言に完全に切れたのだろう。