韓国では小学生も夏休みを迎え、猛暑が続いている。

 原発を撤廃しようとしていた韓国政府は、猛暑による電力需要急増に対処するため、急に原発の再稼働を検討したり、なるべく電力を使わないよう国民に注意を促したりしている。

 韓国でも新型コロナウイルス変異株が大流行しており、ソーシャルディスタンスの規制、いわゆる三密制限が厳しくなり、エアコンを消して外へ涼みに出ることも憚れる。

 そうしたなか、来年の大統領選挙に向けて候補者たちが動き始めているようだが、筆者はあえて株式市場にだけ目を向けている。

 最近、韓国の株式市場を賑わせているのは「メタバース」*1である。とにかく、「メタバース」という単語が付くだけで巨額が動いている。

*1=メタバース(Metaverse)とは、メタ (meta) とユニバース (universe) の合成語で、インターネット上の仮想世界のこと。ユーザーはこの中でゲームや買い物などを行う。

 筆者は、2020年から東学アリ(韓国の個人投資家)が韓国の国民的企業であるサムスン電子株を買い続けてきたことを紹介してきた。

 しかし、投資家たちに多大な利益をもたらして喜ばせたのは、サムスン電子よりも「ネイバー(Naver)」、「カカオ」といったIT系のプラットフォーム企業の方だった。

 同じ投資金額だったら、サムスン株の実に数倍の利益をもたらしたのだ。

 ところが、他の人たちが株で儲けているのを指をくわえ見ていた人たちが、2020年の暮れ以降、株式市場になだれ込み、サムスン株を買い漁った。