「名探偵コナン」出演声優がテクニック伝授 岩居由希子さん「アフレコ」を直接指導

「名探偵コナン」出演声優がテクニック伝授 岩居由希子さん「アフレコ」を直接指導

アニメ「名探偵コナン」の吉田歩美役の声優・岩居由希子(いわい・ゆきこ)さんが、2019年10月18日に行われた専修大学大学院の公開講座「声優のアフレコと役割語」に登壇した。

声優としての演技についての講演の後、受講者は岩居さんの指導の下でアニメのアフレコを体験した。

名探偵コナン・歩美に選ばれるまで

岩居さんは1995年にデビューし、声優・ナレーターとして活躍している。受講者の中には声優を目指している人もいるようで、岩居さんは自己紹介として、声優になるいきさつを話した。

声優養成所の予備校に2年間通い、事務所付属の養成所に入所。その後事務所に所属し、声優としての活動を始めたという。アニメデビューは、「マクロス7」。セリフは「オペレーターC」の、あくび1つだけだった。

その後、深夜アニメ「行け!稲中卓球部」の最終回のゲストヒロインに呼ばれた。これが、名探偵コナンへの出演につながったそうだ。

収録後の打ち上げに3次会まで参加し、公共交通機関での帰宅が難しくなった岩居さんに音響監督がタクシー代として1万円を渡してくれた。岩居さんはこれを断り、「次の仕事で呼んでください」と訴えた。当時、「芽が出ないならやめた方が良いかもしれない」と悩んでおり、「どうせやめるなら」と今までできなかったアピールしてみたと明かす。

そして、「名探偵コナン」のオーディションに呼ばれた。毛利蘭役で受けて落ちたが、吉田歩美に決まり、今に至る。

岩居さんが演技のガイドにする「役割語」

岩居さんの講演は、同大学院文学研究科が企画した公開講座「マンガ・アニメの役割語」の第3回目。漫画やアニメに出てくる博士のキャラクターが「わしは○○じゃ」と話すような、特定の人物像を想起させる言葉遣い「役割語」についての講座だ。

ドラマCDやゲームの台本には、キャラクターの外見や年齢、性格などと共に、セリフ例が書かれたプロフィールがついてくるそうだ。その際に、語尾に「じゃ」が付いていれば老人、「ニャ」なら動物キャラ、一人称が「あたし」は幼い感じ、と役割語から特徴を読み取り、演技のガイドにしていると明かした。

岩居さんの話を受け、受講者は実際のアニメを見ながらアフレコを体験した。

岩居さんが主役を務めたアニメ「無人惑星サヴァイヴ」第1話の台本が配布され、音を消した映像が教室前方のスクリーンに投影される。参加者はスクリーンの前に並べられたマイクの前に立ち、岩居さんが説明したキャラクター設定とセリフを手がかりにして演技する。

途中で岩居さんのアドバイスや指導が入り、参加者は回を重ねるごとに上達。最後には、見守る受講者の「うまいな」という感嘆のささやきが聞こえてきた。


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