東海道新幹線の初代車両として活躍した「0系」。丸みを帯びた先頭車が特徴だ。

その先頭車を改装して作られた東京・昭島市の「新幹線電車図書館」が、2020年3月27日をもって閉館する。インターネット上では「ショックすぎる」「残念だわ」など悲しみの声が広がっている。

閉館後に車両はどうなる

昭島市の住宅団地にある公園。白い車体に青いラインが入った新幹線電車図書館(正式名:昭島市民図書館つつじが丘分室)は、その一角にある。

0系は、1964年に世界初の高速鉄道として開業した東海道新幹線の初代車両だ。取材に応じた昭島市民図書館管理課の担当者によれば、図書館の車両は1973年に製造され、70〜80年代を中心に活躍したもの。営業運転終了後、市が廃車となった0系の先頭車をJR東海から購入し、92年に図書館として開館させた。

館内は半分が図書スペースになっているが、残り半分は営業運転時に使われていた座席がそのまま設置されている。運転席も開放されていて、担当者は「地元の子どもたちに親しまれてきました」と語る。

担当者によれば、2020年3月28日に新たな市民図書館が近所に開館するのを受け、面積が狭く、機能が重複する新幹線図書館を閉館することになったという。車体の老朽化に関しては「定期的なメンテナンスを行ってきたため、閉館の直接の原因ではありません」としている。

閉館の情報を受け、ツイッター上では「解体されちゃうの?」「残してほしい」と車体の保存を望む声が聞かれている。閉館後の車両の活用方法について、担当者は「現時点では未定。今後どのようにしていくか、皆さんの意見を聞きながら検討していきたいです」とした。