カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。いよいよ春のGIシリーズはピークに入ってきたじぇい。今週から舞台は東京競馬場に移って5週連続、GI三昧きゃすう。まずはNHKマイルカップ(2020年5月10日、東京競馬場、芝1600メートル)。荒れるGIきゃすう。荒れる競馬はお任せをと、穴狙いのカスヨ姉さんの腕のみせどころだじぇい。

レシステンシアの不安とは

カスヨ カス丸も少しは口上がうまくなってきたわね。たしかにNHKマイルは昔から二桁人気馬が馬券に絡んでくるレースだわね。でもね、よく見れば、3着内には1,2番人気馬もちゃんと入っているのよね。荒れるレースだけど、上位人気はそれなりに来るレースでもあるってことね。その辺りをちゃんとわかってないと、なかなか攻略できないのよね、このレースは。

カス丸 わかったじぇい。カスヨさんの本命◎はタイセイビジョンきゃすう。でも、1番人気にはならないんじゃないの?

カスヨ 1番でないかもしれないけど、上位人気にはなるわね。この馬は、とにかく安定感抜群なのよ。デビュー5戦で3勝、2着2回と連対率が100%なのよ。ハイペースだった朝日杯フューチュリティステークス(GI、阪神競馬場、1600メートル)でも、スローペースだった京王杯2歳ステークス(GII、東京、1400メートル)でも、確実に末脚を伸ばしてくるところが魅力なのよね。しかも、京王杯はレースレコードでの勝利よ。スピードは一級品の折り紙つきよ。今度の舞台になる東京競馬場も経験済みだし、前走のアーリントンカップ(GIII、阪神、1600メートル)では稍重のレースも経験してるから、多少雨が降っても大丈夫と「何でも来いっ」て感じが強みね。

カス丸 ふーん、先週、天皇賞を勝ったフィエールマンを本命にした爺は、サトノインプレッサが本命◎だじぇい。荒れそうなレースを勝てるきゃすう?

ガジュマル爺サトノインプレッサは、NHKマイルCと相性の良い前走の毎日杯(GIII、阪神、1800メートル)を制したんじゃ。デビューから3戦3勝じゃが、どのレースも僅差の勝利じゃが、きっちり勝ち切る勝負強さが光っておる。クラシック第一冠の皐月賞(GI、中山、2000メートル)を使わずに、このレースに直行したローテーションもいい。父はディープインパクト。母のサプレザは、英国のGIサンチャリオットステークス(芝1600メートル)で3連覇したマイラーじゃ。日本でもGIマイルチャンピオンシップ(京都、1600メートル)に3年連続(2009〜11年)で参戦して、3着、4着、3着と活躍したことがあるんじゃ。GI馬としての血統的な裏付けは十分。前走から手綱を取る名手、武豊騎手が騎乗するからここは勝利が見えとるというもんじゃ。

カス丸 でもサトノインプレッサは17番の外枠きゃすう。大丈夫かな?カスヨさんの対抗〇はサクセッションだじぇい。

カスヨ この馬はね、デビュー戦が東京なのよ。マイル戦だったから今度とぴったんこのコースよ。重馬場で勝ち上がって、その後は1600m以上のレースばかり走ってきたわ。NHKマイルCはね、前走からの距離短縮組が良成績をおさめる傾向があるのよね。前走スプリングS(GIII、中山、1800メートル)の1着馬ガロアクリークが皐月賞で3着に入ったから、レースレベルは低くはなかったってことね。コース経験もあるし、好走間違いないわよ。

カス丸 爺の対抗〇は2歳牝馬チャンピオンで、この間の桜花賞(GI、阪神、1600メートル)で2着のレシステンシアだじぇい。勝てるきゃすう?

ガジュマル爺 出走馬の中で実績ナンバー1はこの馬じゃ。しかし、今回は関西からの輸送が初めてなのと、東京を走るのが初めて、という初づくしで本命にはしなかったんじゃ。ただし、ダイワメジャー産駒でこのレースとの相性はいいんじゃ。4年前にここを勝ったメジャーエンブレムもダイワメジャー産駒じゃった。この馬はレシステンシアと同じく2歳女王じゃったんじゃが、桜花賞では4着と負けてしもうた。あの時は鞍上がルメール騎手だったんじゃが、大事に乗りすぎたんじゃな。つまり、馬の持ち味がスピードの持続力なのに、最初から先頭に立ってどんどん走ればいいものを中団でゆったりしたスピードで走らせて最後は差し馬にやられたわけじゃ。しかし、NHKマイルCではスタートから先頭に立って飛ばし、最後の直線では他の馬にさらに差を広げてゴールしたんじゃ。ダイワメジャーの仔はこういう勝ち方ができるんじゃ。レシステンシアも2歳女王を決める阪神ジュベナイルフィリーズ(GI、阪神、1600メートル)では最初から先頭に立ち、しかも最後の直線では他の馬にどんどん差を広げて圧勝したんじゃ。今度もメジャーエンブレムが走ったように走れば圧勝してもおかしくないはずじゃが、鞍上が例のルメール騎手へ乗り替わるんじゃな。これがプラスに働くのかはわからんのじゃ。馬番3番という、まさに勝ってくださいと言わんばかりの内枠を引いたから、素直に走らせれば問題ないはずなんじゃが、正直、そこだけが心配じゃな。

荒れを演出するのはこの馬だ

カス丸 ふーん、レシステンシアも完璧じゃないきゃすう?ところで、荒れるレースには穴馬が必要だじぇい。今年はどういう馬がいるきゃすう?カスヨさんの単穴▲ルフトシュトロームは爺も押さえ△だじぇい。

カスヨ ルフトシュトロームは3戦3勝の無敗馬よ。すべて1600mを使われてきていて、輸送は関東・美浦所属なので問題ないわね。多頭数のレースも新馬戦と前走NZT(GII、中山、1600メートル)で経験済みだし、前につけても後ろからでも競馬ができる自在性があるところが魅力だわね。鞍上は昨年旋風を巻き起こしたダミアンちゃん(D.レーン騎手)だからヘタをうつことはまずないわ。あと、穴をあけるとしたら第一にシャインガーネットね。前走ファルコンステークス(GIII、中京、1400メートル)では差し切り勝ち。たしかに距離延長組は良績がないんだけど、3走前は東京1600mで勝っているからコース経験があるところがプラス材料ね。それとストーンリッジね。この馬は1戦1勝で臨んだきさらぎ賞(GIII、京都、1800メートル)で2着よ。前走は毎日杯で6着だったんだけど、末脚が魅力的だから広い東京なら一発があるかもよ。

ガジュマル爺 わしはまずラインベックじゃ。東京は左回り。この馬は、左回りのマイル戦で2勝(いずれも中京競馬場)しとるんじゃ。GIは、暮れの中山・芝1800メートルのホープフルステークスと前走の皐月賞(2000メートル)で、4着、15着と冴えなかったが、血統は「超」のつく良血。父がディープインパクト。母は2010年の牝馬3冠を制したアパパネ。おまけに馬主も、その両馬を所有していた金子真人ホールディングス。得意の左回りのマイル戦に戻れば、1発があるぞ。それとギルデッドミラーじゃな。この馬は、前走のアーリントンCで2着。6戦2勝、2着2回で掲示板(5着)を外したことがない堅実ぶりじゃ。敗れた4戦も、マルタ―ズディオサ(チューリップ賞勝ち)、ヴェルトライゼンデ(ホープフルS、スプリングSともに2着)、サトノインプレッサ(毎日杯勝ち)、タイセイビジョン(アーリントンC勝ち)と春のクラシックをにぎわす馬ばかりじゃ。相手なりに走るタイプということで、こういうのがGIの舞台で2着、3着に飛び込んでくるんじゃ。

カス丸 うーん、いろいろいるけど、ここは絶好の内枠に入ったレシステンシアが本命◎だじぇい。