真夜中、関東地方で突如として雷のようなごう音が響き渡った。原因は上空を飛んだ火球だった。2020年7月2日の深夜2時半過ぎの出来事だ。わずか数秒間で消えたが、数分後には破裂音にも似た大きな音が地上まで届いたという。

この日ツイッターには、「何か爆発したのかと思った」と驚きの声が相次いだ。なかには「隕石」(いんせき)を連想する人も。こうした宇宙からの飛来物が国内で観測された例は、比較的最近でも少なくない。

1990年以降だけでも10件近い事例が

島根半島・宍道湖中海ジオパーク(島根県松江市)の公式サイトでは、今から28年前の1992年12月10日21時頃、松江市美保関町にある民家に落ちた重さ6380グラムの隕石について紹介している。現在は同パーク内の施設に「美保関隕石」の名で所蔵・展示されているとのことだ。

また、国立科学博物館(東京都台東区)の「日本の隕石リスト」には「神戸隕石」と「広島隕石」の2つの隕石について掲載されている。

それによると、「神戸隕石」は1999年9月26日の20時頃に、神戸市北区の民家に落ちた隕石。落下時に民家2階の子ども部屋の屋根を破り、その衝撃で10個あまりの破片に割れて室内に散乱していたとのこと。落下する際に生じた火球も多くの人が目撃したという。

一方の「広島隕石」は、2003年2月4日、広島市安佐南区にある物流センターの床に落ちているのを発見されたもの。広島県内で隕石が発見された初の例で、国内でも「神戸隕石」以来4年ぶりの事例だった。

2年前の「小牧隕石」は国際隕石学会に登録

最近でも、2018年9月26日に隕石の落下が確認されている。22時30分頃、愛知県小牧市の民家に落下。屋根を大きくえぐり、庭とテラスには黒い破片が落ちていたという。これは「小牧隕石」と名付けられた。

国立科学博物館・国立極地研究所(東京都立川市)・九州大学(福岡市)の2019年2月27日付の発表資料によれば、「小牧隕石」は、これら3団体による分析結果を添えて国際隕石学会に登録申請され、19年2月15日に正式な隕石として承認・登録された。

「日本の隕石リスト」によると、ほかにも多くの落下・発見例が確認されており、1990年以降だけでも10件近い事例が挙がっている。