新型コロナウイルスの感染拡大で、生活様式が変わりつつある。リモートワークの導入も進んできた。「出社しない」選択肢が出てきた今、住みたい場所に変化は生まれているだろうか。

地域活性化の事業を手掛ける「みんなの奥永源寺」(滋賀県東近江市)が2020年8月25〜26日に実施した「田舎暮らしの魅力と期待」に関する調査。リモートワークをしている20〜50代の男女1120人を対象に「都市部から田舎への移住を考えたことはありますか」と質問したところ、4割以上が「田舎への移住を考えたことがある」と答えた。

リモート続くなら真剣に引っ越し検討

J-CASTトレンドでは、首都圏在住で生活環境の異なる20〜50代の男女5人に、新型コロナの感染拡大後に田舎暮らしをしたいと思うようになったか尋ねた。すると、5人中3人が「したい」と答えた。

まず、20代の会社員男性は、「都市部から少し離れた場所で暮らしたい」。現在は東京23区内で一人暮らし、仕事はリモートで行っている。ただ、引っ越すなら地方より、埼玉の秩父や神奈川の湘南エリアなど、すぐに都心にも出向ける場所が良いそう。今の住居は会社に近いため住んでいるが、今後もリモートが続くなら真剣に引っ越しを考える、とのことだ。

教育機関に勤める40代男性は、もともと田舎暮らしに憧れがあり、コロナでその思いが強まった。「テレワークを始めてから余計に満員電車に乗るのが辛くなり、空気の良い地方で暮らしたくなりました」。ただ、家族と3人で都内のマンションに暮らしており、自分と妻の仕事や、子どもの学校を考えると、「実際に越すのは老後になりそう」と続けた。

50代の会社員男性は、「マスクやトイレットペーパーがどこにも売ってなかったり、満員電車だったり、コロナで都会の嫌な面を痛感しました」。そのため、インターネットがつながって大型スーパーなどがある場所なら家族で移住するのも「あり」だそうだ。しかし、仕事は「転職することになるけど」と笑った。

「絶対に東京が良い」女性、そのココロは

引っ越したいと思っていないのは、女性二人だ。30代のママは、「田舎にはたまに帰省できれば」それで十分だという。子どもはまだ小学2年生で、夫も都内で勤務している。「自粛が続いた時は、子どもを連れて田舎の空気が良いところでのびのびしたいと思いましたが、今の生活を捨ててまで引っ越したいとは思いません」。

都内の会社に勤める20代女性は、「絶対に東京が良い」。大学進学を機に地方から上京し「田舎と都会両方経験したけれど、やっぱり東京は住みやすいし便利だからこのままがいいです」と話した。

なお、不動産事業を手掛けるLIFULL(東京都千代田区)が実施した「コロナ禍での借りて住みたい街ランキング(首都圏版)」では、神奈川・本厚木が1位に。3位に埼玉・大宮、4位には千葉がランクインするなど、23区よりも近郊地域のほうが人気の結果となった。