じわり浸透、貴金属投資=「守り」の資産、不測に備え

 金(ゴールド)を中心とした貴金属への投資が、じわり浸透している。貴金属はそれ自体に価値がある実物資産で、企業が破綻すると資産価値がゼロになる株式とは性格が違う。安全資産の側面も持つ金は、主要な金融商品と異なる値動きをすることが多い。投資先を分散することで、株価急落など不測の事態に資産全体の目減りを防ぐ「守り」の役割も期待されている。

 東京証券取引所に上場されている三菱UFJ信託銀行の貴金属の上場投資信託(ETF)「金の果実」シリーズ。金、銀、プラチナ(白金)、パラジウム4商品の純資産残高は8月1日時点で736億円。残高は2010年7月の上場時から20倍を超えた。その大半を占める金は588億円で、上場時の30倍近くに膨らんだ。同社のフロンティア戦略企画部エグゼクティブアドバイザーの星治氏は「中長期投資の観点から、金ETFの資産は市況にかかわらず安定的に増加している」と指摘する。

 田中貴金属工業は1982年、日本で初めて純金積み立て事業を始めた。加藤英一郎貴金属リテール部長によると、資産形成の一環として活用する人が多く、顧客は延べ50万人以上に達した。「結婚して家庭を持ち、毎月5000円の積み立てを始めた、30代男性のケースもある」という。同社は、金のほか、プラチナ、銀も積み立ての対象にしている。

 主力の金投資に関し、金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏は「『買ったら忘れる』ぐらいの長期目線で取り組んだ方が成功しやすい。商品特有の需給、為替相場、国際情勢など変動要因が多いため、他の金融商品に投資をする際にも役立つ」と話している。 


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