JFEホールディングスは27日、グループの東日本製鉄所京浜地区(川崎市)の高炉1基を2023年度に休止すると発表した。米中貿易摩擦を背景に鉄鋼需要の低迷が長引くと判断した。日本製鉄も先月、高炉2基を持つ呉製鉄所(広島県呉市)の閉鎖を公表しており、鉄鋼大手が生産能力を縮小する動きが相次いでいる。

 東日本製鉄所の資産価値が減少するため、JFEは20年3月期連結決算で2200億円の減損損失を計上し、純損益見通しを過去最悪となる1900億円の赤字(従来予想は130億円の黒字)に下方修正した。

 JFEが休止するのは傘下のJFEスチールの高炉。京浜地区は、JFEが統合で発足する前の旧NKK(日本鋼管)の主力生産拠点だった。JFEスチールの粗鋼生産能力は、高炉休止で400万トン(全体の13%)減少。同社の高炉は8基から7基になる。

 休止する高炉などで働く従業員約1200人は配置転換などで対応し、関連・協力会社の約2000人も雇用維持に努める。跡地の活用は今後、地元と協議する。