やまぬホーム転落事故=「ソフト対策」求める声

 視覚障害者のホームからの転落事故は2011年度以降、毎年100件近く発生し、高止まりしている。鉄道各社は段階的にホームドアを設置しているが、高額な費用や技術上の問題から思うように進んでいない。障害者団体からは、健常者からの声掛けなどソフト対策の充実を求める意見も相次いでいる。

 視覚障害者にとっての駅のホームは「欄干のない橋」に例えられる。国土交通省は11年、JR山手線目白駅で全盲男性がホームから転落死した事故をきっかけに、1日の利用者が10万人を超える駅でホームドアを優先設置する指針をまとめたが、昨年時点で全国260駅のうち178駅で未整備のままだ。

 昨年8月の東京メトロの事故などを受け、同省は2020年度までにさらに約60駅でホームドア整備を進めるとした再発防止策をまとめた。ただ、停車する車両のドア枚数が一致しないことなどから、残る100駅以上での早期着手は困難な状況だ。

 同省の再発防止検討会では、複数の視覚障害者の団体から、駅で視覚障害者を見掛けたら健常な利用者や駅員から声を掛けてもらえると助かるといった意見が相次いだ。同省はこうした声を踏まえ、ホームドアの整備が難しい駅では、駅員の誘導案内や「サービス介助士」の資格取得など、ソフト対策の強化も決めている。 

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