「浮きイネ」の仕組み解明=水没に対応、草丈急成長―名大など

 南アジアなどで栽培されるイネの一種は、雨期の洪水で水没しても、すぐに草丈を伸ばし、葉を水面から出して生き延びることから「浮きイネ」と呼ばれる。名古屋大と東北大などの研究チームは、浮きイネが洪水に対応して草丈を伸ばす仕組みを解明し、論文が12日付の米科学誌サイエンスに掲載された。

 名古屋大生物機能開発利用研究センターの芦苅基行教授らの研究チームは、浮きイネのDNAを統計的に解析する手法で、SD1と呼ばれる遺伝子が、重要な役割を果たしていることを突き止めた。

 研究チームはSD1遺伝子の働きを詳しく解明。浮きイネが水没すると植物ホルモンの一種「エチレン」が体内で増えてSD1遺伝子を活性化し、これがきっかけで草丈を伸ばすホルモン「ジベレリン」が大量に生産されることも分かった。

 ジベレリンは普通のイネでも草丈を伸ばすが、浮きイネのジベレリンはより強く草丈の伸長を促すタイプだった。

 芦苅教授は「気候変動で、これまでなかった地域で洪水が起きることが増えている。それでも収穫できるような品種改良にも応用できる」と話している。 


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