長野県軽井沢町で大学生ら15人が死亡、26人が重軽傷を負ったスキーツアーバス転落事故は15日で発生から4年を迎えた。現場近くの「祈りの碑」の前では、関係者が手を合わせ犠牲者を悼んだ。

 バス運行会社「イーエスピー」(東京)の高橋美作社長(58)らは15日午前5時ごろに現場を訪れ、献花した。高橋社長は「ご遺族、被害に遭われた皆さま、関係する全ての皆さまに心よりおわび申し上げる」と改めて謝罪した。

 14日には当時のゼミ生10人がツアーに参加し、4人が亡くなった尾木直樹法政大名誉教授(73)が碑に刻まれた学生の名を見詰め、手を合わせた。

 けがから回復して社会人となり、たくましくなった教え子の姿に感動した一方、亡くなった1人の墓参りをした際に悲しみを新たにした。「こんなに悔しいのかと手を合わせながら涙が出てきた。彼らの分まで交通の安全に向けた政策づくりに頑張りたい」と話した。

 法政大3年だった西原季輝さん=当時(21)=の母親は、15日までに代理人弁護士を通じてコメントを出した。「次男に会えなくなった日々は修行のようでした。一人の時は泣き過ぎて呼吸も苦しくなったり眠れなくなったりします」と胸の内を明かした。

 関係者の刑事処分について、「加害者はそのまま生きていくことができるけれど、被害者には終わりは来ません。一日も早く起訴し、次男に良い報告がしたいです」と訴えた。