中国・武漢市で感染が相次ぐ新型コロナウイルスが原因とみられる肺炎の患者が、日本国内で初めて確認された。厚生労働省によると、一緒に生活する家族や患者を治療した医療関係者など「濃厚接触」が疑われる場合に感染するリスクはあるものの、感染力は高くなく日本で流行する可能性は低いという。

 同省などによると、武漢市では12日までに41人から新型コロナウイルスが検出され、入院していた61歳の男性1人が死亡、6人が重症となった。

 新型肺炎の症状は、発熱や乾いたせきなどで、重症化すると呼吸困難も伴う。同省担当者は「通常の肺炎と同様の症状だ」と話している。

 患者の多くが同市中心部にある海鮮市場の関係者とされており、動物を販売する過程で感染した可能性があるという。15日には市場関係者の妻の発症が判明し、ヒトからヒトへ感染する可能性が指摘されている。

 今回感染が確認された神奈川県に住む男性も、同市滞在中に新型肺炎が疑われる患者と共同生活をしており、濃厚接触によって感染した可能性があるという。

 同省担当者は「患者と会話する程度など、通常通りの生活をされている人へのリスクは極めて低い」とし、冷静な対応を呼び掛けている。