6434人が犠牲となった阪神大震災の発生から25年となるのを前に、兵庫県伊丹市にある昆陽池公園では16日夕、6434本のろうそくに火をともして犠牲者をしのぶ追悼の集いが開かれ、参加者約450人が黙とうした。地震発生時刻の17日午前5時46分まで12時間にわたり、明かりをともし続ける。

 集いはボランティア団体が主催し、今年のテーマは「燈心(あかし)〜心のともしび〜」。困っている人に手を差し伸べ、寄り添う人の姿をかたどって並べられたろうそくの一本一本に、「震災を絶対に風化させません」などのメッセージが記された。

 伯母を亡くしたという同県川西市の太田博子さん(82)は「ベッドで揺れを感じ、とても怖い思いをした。風化させないためにも、今後も集いに参加していきたい」と話した。保育園に通う息子(4)を連れて参加した伊丹市の松沢里美さん(30)は「震災を知らない息子らと、今後の災害に備えるようにしたい」と語った。

 震災の翌年から集いを主催している団体代表赤松弘揮さん(51)は「苦労も多かったが、亡くなった人に試されていると思って続けてきた。これからも、1.17を悲しいだけでなく思いやりを持てる日にしたい」と決意を述べた。