大阪府警富田林署の留置場から約2カ月間逃走して盗みを繰り返したなどとして、加重逃走や窃盗の罪などに問われた樋田淳也被告(32)の初公判が13日、大阪地裁堺支部(安永武央裁判長)であった。樋田被告側は起訴内容に関し、逃走したことや、逃走中の窃盗については認めたが、「(留置場の面会室にあった間仕切りを)壊したのは私ではない」と加重逃走罪の成立について争う姿勢を示した。

 検察側は冒頭陳述で「弁護士と接見後、(間仕切り)板に何らかの力を加えて逃走した」と指摘し、一連の起訴内容は樋田被告によるものだとした。一方、弁護側は「(間仕切りは)第三者が壊した」などとして反論した。

 起訴された21件中、裁判員裁判に該当しない窃盗、住居侵入、強制性交等、強制わいせつ、加重逃走罪の18件を8回にわたり審理。証人として警察官など25人が出廷し、4月30日に有罪か無罪かを判断する部分判決が言い渡される予定。その後、強盗致傷事件など3件を裁判員裁判で審理する。

 起訴状によると、樋田被告は2018年8月12日夜、富田林署の留置場の面会室にあった間仕切りを壊して脱出し逃亡。逃走先の香川や愛媛、山口各県などで複数回にわたり食品や文庫本などを盗み、同年9月29日に山口県警に身柄を確保された。