広島県警広島中央署で2017年、金庫から現金約8500万円が盗まれた事件で、県警捜査3課は14日、窃盗などの容疑で、元同署生活安全課の男性警部補=事件後病死、当時(36)=を容疑者死亡のまま広島地検に書類送検した。

 送検容疑は17年3月26日ごろ、同署1階会計課に侵入し、自らが担当していた詐欺事件の押収品として金庫に保管中だった8572万円を盗んだ疑い。

 このほか県警職員6人から計約1800万円をだまし取った詐欺容疑でも書類送検した。

 県警によると、男性警部補は競馬などで約9000万円の借金があり、事件後に一部を返済していた。17年9月に病死する前、任意の事情聴取に対しては事件への関与を否定したという。

 被害金は、県警幹部による任意団体やOBらから集めた金で全額を穴埋めする方針。

 県警の鈴木信弘本部長は記者会見し、「警察官にあるまじき行為と深刻に受け止めている。県民の皆さまに深くおわび申し上げる」と謝罪した。