東京五輪の聖火は24日、福島市に運ばれ、「復興の火」としてJR福島駅前で展示された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で五輪延期やリレーの方式変更が取り沙汰される混乱の中、多くの人が集まって撮影を楽しんだが、「延期して開催すべきだ」との声も上がった。

 福島市の高松美樹さん(50)は「震災や原発事故の被害は残っているが、復興を願って聖火が来てくれてうれしい」と歓迎。ただ、五輪やリレーの開催については「感染拡大を考えると、1〜2年延期して落ち着いてからがいい」と話した。同市の戸田晋さん(85)も「選手の健康を考えるとやむを得ない」と延期に理解を示した。

 仙台駅前での展示で予想を超える人を集めたことを踏まえ、この日はマスク着用の呼び掛けや観覧者の列の間隔を1メートル空けるなどの対策を取った。聖火ランナーの紹介や児童らによるダンスのステージなどは中止となった。

 聖火は25日にいわき市で展示され、26日にサッカー施設「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)でリレーの出発式を迎える予定だった。