和歌山市で1998年に4人が死亡した毒物カレー事件の再審請求即時抗告審で、大阪高裁(樋口裕晃裁判長)は24日、殺人罪などで死刑が確定した林真須美死刑囚(58)の再審を認めない決定をした。弁護側は最高裁に特別抗告する方針。

 樋口裁判長は、カレー鍋にヒ素を混入し得たのは林死刑囚以外にいないとした確定判決について「合理的疑いを生じる余地はない」と判断した。

 最高裁は2009年、無罪を主張した林死刑囚の上告を棄却。同死刑囚は再審請求したが、和歌山地裁は17年、請求を退ける決定をし、同死刑囚が即時抗告していた。

 確定判決によると、林死刑囚は98年7月、和歌山市の民家ガレージで夏祭り用のカレー鍋にヒ素を混入し、4人を殺害。63人を急性ヒ素中毒にするなどした。