昨季の4位から2年ぶりのペナント奪還を目指す広島。佐々岡新監督は「リリーフの強化」を最大のポイントに掲げ、救援投手の一挙手一投足をチェックしている。

 練習に励む選手の中で、ひときわ目立つのが5年目の岡田だ。初日からブルペンで力強い球を投げ込み、仕上がりの早さを見せつけた。昨季は初めて勝ち星なしに終わり、先発から転向。「与えられたポジションでしっかり結果を出して、チームに貢献したい」と鼻息を荒くする。

 指揮官も速球派右腕を新たな救援陣のキーマンに指名し、「リリーフのポジションにはまってくれれば。本人も成長できると思う」と大きな期待を寄せる。

 リーグ3連覇を支えたメンバーも負けじと存在感を示している。2017、18年にそれぞれ59試合に登板し優勝に貢献した一岡は、投球フォームを二段モーションに改造。3日目のフリー打撃では直球で打者を詰まらせるなど、その成果を披露した。

 昨季は下半身の故障で夏場以降に離脱。その反省から食事の内容や取り方を見直し、肉体改造にも取り組んだ。復活を期す29歳は「1年間、けがをせずにフルに投げられるように」と意気込み、必死に汗をかく。

 新たな勝ちパターンを担うのは誰か。温暖な気候に恵まれた今年の天福球場では、例年以上に熱いアピール合戦が繰り広げられている。(日南)

 ◇成長期す若い先発陣=西武、投手力でリーグ3連覇を

 4日の午後。全体練習を終えた西武のブルペンには、自己最多の10勝を挙げた高橋光を筆頭に、昨季、先発として経験を積んだ今井、松本、本田の姿があった。投げ込んだり、映像を撮って確認したり。それぞれがフォーム固めに励んだ。

 リーグ2連覇を果たした昨季、チーム防御率は4.35と2年連続でリーグワーストに終わった。1番中堅で貢献した秋山が抜けて得点力の低下が予想されることもあり、投手力アップは不可欠。7勝9敗と負け越した今井は「(課題は)投手だ、投手だと言われている。昨年の経験を生かしたい」と自らに言い聞かせるように話す。

 高橋光は強く腕を振るため、テークバックの際に右腕を引き過ぎないフォームに改造中で「すごく順調にきている」。今井は踏み出した左足に体重をしっかりと乗せることを意識し、直球の質の向上に取り組む。より長いイニングを投げることを目指す松本は無駄な力みがなく投げる方法を模索し、「自分で勝ちをもぎ取れる投球をしたい」と話す。本田は自主トレーニングから球数を多く投げ、仕上がりの早さが目を引く。

 日米通算170勝の松坂が14年ぶりに戻ってきたのも、若い投手陣にはプラスだ。「一緒にいる中で何かを感じてくれればいい。見ることも勉強」と辻監督。戦力面を含め、松坂効果が大きければ大きいほど、投手王国復活に近づく。(日南)。