【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)は24日、電話会議による臨時理事会を開き、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、今夏予定していた東京五輪・パラリンピックを1年程度延期することを承認した。トーマス・バッハ会長が同日、安倍晋三首相と電話会談を行い、日本側からの提案を受け入れた。遅くとも来年夏までに開催する。

 五輪は過去に戦争による中止はあるが、延期は夏季、冬季を通じて初めて。理事会後に電話会見に臨んだバッハ会長は、「五輪に関わる全ての人々の健康を守るためだ。五輪にとって前例のない試練」と語った。

 来年の大会名称は「東京2020」のままとし、聖火は日本に残す。バッハ会長は「私たちはどれくらいの長さか分からないトンネルにいるが、その終わりには聖火がともしびとなってくれるだろう」と述べた。

 五輪は選手だけで1万人を超える世界最大のスポーツイベント。新たな開催期間中の競技会場の確保や他の大会との日程の調整、スポンサー契約など課題は山積している。バッハ会長は日本側との会談で、財政問題などは協議しなかったと明かした。