米バージニア州の白人主義集会で衝突、死者も=車突入、ヘリ墜落―トランプ氏に批判

 【ワシントン時事】米バージニア州シャーロッツビルで12日、白人至上主義団体や極右団体が予定していた集会の参加者と、反対派の衝突が相次ぎ、マコーリフ州知事が非常事態を宣言した。反対派の集団に車が突入する事件やヘリコプター墜落で計3人が死亡。事態を受けトランプ大統領は「暴力」を非難したが、人種差別への直接的な言及を避けたため、批判の声が上がっている。

 警察によれば、集会反対派が行進中、高速で走行してきた車が突っ込み、32歳の女性が死亡、19人が重軽傷を負った。警察は、運転していたオハイオ州の白人の男(20)を殺人などの容疑で逮捕した。米メディアによれば、連邦捜査局(FBI)は人種偏見に基づく犯罪の可能性について捜査を始めた。

 また、騒乱に対応する警官隊を運んでいたヘリが市郊外で墜落し、2人が死亡した。墜落原因などは調査中という。

 トランプ大統領は滞在先のニュージャージー州で「憎悪と偏見と暴力の表れを最も強い言葉で非難する」と表明。「早急に法と秩序を取り戻し、罪のない人々の命を守ることが何より重要だ」と訴えたが、白人至上主義には言及しなかった。

 これに対し、共和党のガードナー上院議員が、ツイッターに「大統領、われわれは悪人を名指ししなければならない。(騒乱を起こしたのは)白人至上主義者たちであり、これは国内テロだ」と投稿するなど批判が相次いだ。トランプ政権には「オルト・ライト」と呼ばれる人種差別的な極右勢力とのつながりが指摘される幹部もおり、トランプ氏の姿勢を問題視する声が高まりそうだ。

 ロイター通信によると、ホワイトハウスの報道担当官は13日になって、トランプ氏が非難した対象について「あらゆる形態の暴力や偏見、憎悪であり、それには白人至上主義者など、すべての過激主義者の集団が含まれる」と釈明した。

 12日の集会は、市内の公園にある南北戦争の南軍司令官だったリー将軍の像について、市当局の撤去計画に抗議するのが目的だった。前夜から全米各地から集まった数百人の参加者がデモを繰り広げ、反対派との小競り合いが発生。集会中止が宣言され、警察が参加者を解散させた後も、乱闘などが続いた。 

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