北朝鮮核、包囲網を強化=16日にカナダで外相級会合―日米など

 【ワシントン時事】カナダ西部バンクーバーで16日、北朝鮮の核問題を協議する外相級会合が開かれる。韓国と北朝鮮の南北閣僚級会合が9日に行われ、対話ムードが広がる中、会合をカナダと共催する米国は、国連安全保障理事会の決議による制裁の完全な履行など「北朝鮮への圧力継続」(米高官)を再確認したい意向だ。

 会合には、朝鮮戦争で国連軍に部隊を派遣した米国などのほか、当事国の韓国、さらに日本やインドなど計約20カ国が参加し、ティラーソン米国務長官、河野太郎外相らが出席する。15日夜の夕食会にはマティス米国防長官も参加し「米国が(軍事面も含めた)包括的なアプローチを取っていることを示す」(国防総省報道官)狙いがある。中国やロシアは招待されなかった。

 トランプ政権は、北朝鮮が南北閣僚級会合に応じたのは、米国が主導する経済・外交面での「最大限の圧力」の効果が出てきたためとみている。国務省のフック政策企画局長は「核問題の外交的解決に向けた国際社会の責務を示す」と述べており、米国はバンクーバー会合を通じて北朝鮮への国際的包囲網を一段と強化し、非核化に向けた対話に応じるよう促すとみられる。

 フック氏によると、今後実行可能な制裁や北朝鮮に物資を運ぶ船舶に対する海上阻止行動、大量破壊兵器の不拡散なども議題になる予定。こうした議論を活性化させることで、制裁逃れを許さない国際的な環境を育んでいく。

 ただ、北朝鮮と関係の深い中国やロシアが加わらない枠組みの会合で、効果的な対応策が打ち出せるのかは不透明だ。中ロには会合後に結果を伝達するという。 

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