【ニューヨーク時事】米国の新型コロナウイルスによる感染者数が26日、8万5000人を超え、中国とイタリアを抜いて世界最多になった。感染者が全米最多の東部ニューヨーク州では外出が規制されているが、増加のペースが抑制されず、大都市シカゴなど新たな「ホットスポット(感染者が急増している地域)」も出てきた。死者は約1300人で中国やイタリアより少ないものの、増え続ける患者に医療現場は逼迫(ひっぱく)している。

 「まるで終末」。ニューヨーク市の病院で働く複数の女性医師はニューヨーク・タイムズ紙に窮状を訴えた。救急治療室の患者は普段は1日約200人だが、今は400人以上に。マスクは使い捨てを再利用し、24日に心臓マッサージを施した感染者3人は全員死亡したという。「いろいろなところからすべて大丈夫と言われるけど、何も大丈夫じゃない。必要な支援はないし、治療に必要な物資もない。ここは米国なのに」。州の患者のピークは2〜3週間後と推定されている。