米ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)の集計によると、新型コロナウイルスの全世界の感染者が日本時間28日、累計で1000万人を超えた。中国湖北省武漢市政府が昨年末に原因不明の肺炎患者発生を初めて公表(後に新型コロナ感染と確認)してから半年で大台に達した。死者は50万人に迫っている。米国やブラジルなど米大陸を中心に感染拡大のペースが加速しており、パンデミック(世界的流行)収束のめどは立たない状況が続いている。

 新型コロナは、昨年12月以降に武漢市で続出した肺炎患者から今年1月に検出。武漢市を中心に感染が広がった後、世界に拡散した。世界保健機関(WHO)は3月、パンデミックと宣言。世界経済は大幅に減速、今夏に予定されていた東京五輪・パラリンピックの延期が決まるなど、世界の社会・経済に甚大な影響を及ぼした。

 中国が武漢市を封鎖するなどして感染拡大の抑え込みに成功する一方、流行の中心地は欧州に移行。英仏独伊などでは感染者・死者数で中国を上回る被害が出た。

 欧州でロックダウン(都市封鎖)などの対策により感染が収束に向かい始める中、新たな流行の中心地となったのが米国。ニューヨーク州などで爆発的に広がり、感染者約251万人、死者12万人超といずれも世界最多となっている。

 国別で米国に次いで感染者が多いのはブラジル(約131万人)、ロシア(約63万人)、インド(約53万人)の順。

 各国で経済活動が段階的に再開されているが、「第2波」への懸念も強い。1918〜20年の「スペイン風邪」は3波にわたって大流行し、全世界で約6億人が感染、2000万〜4000万人が死亡したといわれる。