BOOK REVIEW『「働き方改革」まるわかり』

北岡大介 著
北岡社会保険労務士事務所 代表 
新書判/224ページ/860円+税/日本経済新聞出版社 

BOOK REVIEW  ―人事パーソンへオススメの新刊

■ 2017年3月に政府が策定した「働き方改革実行計画」では、非正規雇用の処遇改善から高齢者の就業促進まで多岐にわたる検討テーマが挙げられているが、中でも世間の大きな関心を集めているのが「長時間労働の是正」をめぐる今後の動きだ。本書では「ホワイトカラー労働者に対する長時間労働の是正」にフォーカスし、今日に至る課題の背景を踏まえて、これからの「働き方改革」の考え方、進め方と取り組みポイントを詳述している。
■ 著者はまず、「労働時間をどう見るか」という視点から、現行法が定める労働時間規制の内容と、関連通達や裁判例から示されている「労働時間性」の判断基準を解説。あいまいな管理に陥りがちなホワイトカラーの労働時間管理をめぐり、法違反や健康障害などのリスクを示した上で、現在進められている法改正の動きとそのポイントをピックアップしていく。例えば、フレックスタイム制や裁量労働制など多様な労働時間制度に関しては、運用面に問題に直面している企業からの問いに答える形で留意点を説明しつつ、改正労基法案に盛り込まれた見直し内容に触れていく、といった形である。
■ 働き方改革の進め方に関しては、上司による指揮命令と労働者の労務提供の"見える化"を図り、そこでの課題を捉えて「働かせ方改革」と「働き方改革」を両輪として進めることがポイントと説く。その具体例として、労働時間の実態把握が難しい外勤営業職を対象に、標準的な業務遂行に要する労働時間のガイドラインを示し、実態との比較を通じて業務指示や遂行方法の見直しを進める方法などを示している。長時間労働が生じる発端を捉え直すために、その改善への取り組みをめぐる法令がどのように定められ、どう見直されようとしているのかを知るために、いま役立つ一冊である。

 



「働き方改革」まるわかり

内容紹介
本書では政府で議論が進む「働き方改革」、特に企業への影響が大きい労働時間改革を取り上げ、その背景や今後の企業の対応策などをコンパクトに解説しています。労働時間に関する法的問題や労働時間を見える化するための方策などを理解することで、働き方改革を正しく知ることができます。人事担当者、管理職はもちろん、働き方・労働時間改革に関心のある一般の人にとってもわかりやすい入門書です。
ジンジュール

ジンジュールの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

仕事術のニュースランキング

ランキングの続きを見る

仕事術の新着ニュース

新着ニュース一覧へ

人気記事ランキング

ランキングの続きを見る

東京の新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索