浜崎あゆみは、どんなコンテンツになっても面白い。

そう言わざるを得ないドラマが放送されています。浜崎あゆみ(41)のデビューまでの軌跡を題材にしたドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)です。

事実とフィクションが重なり合った本ドラマは、ネットで放送前後はお祭り状態になる盛り上がり。新型コロナの閉塞感を吹き飛ばす面白さと評判です。

5月2日(土)23時13分から放送される第3話にこれからでも追いつけるよう、未視聴の方へ向けて魅力を余すところなく紹介します。

■「M 愛すべき人がいて」はアユがマサと愛し合い、スターになる物語

本作の主人公は、アユ(安斉かれん・20)とマサ(三浦翔平・31)です。大ヒットアーティストを発掘したい音楽プロデューサーのマサがアユと出会い、そしてダイヤの原石を磨いてデビューさせるというシンプルなストーリーです。

浜崎あゆみのデビューまでをドラマタッチで描く本作。1話はアユとマサが出会い、そして手を取り合うところまでを。

先週放送の第2話ではアユがデビューのために渡米。そこでカリスマトレーナーの天馬まゆみ(水野美紀・45)からレッスンをビシビシ受け、東京に帰ってきてからはライバルたちとしのぎを削る様子が描かれています。

2日放送の第3話では、アユのデビューがいよいよ迫ってきたところからスタート。アユ人気の重要なポイントでもある作詞を、自らが書き綴るまでを描きます。

毎話かならずクセの強いキャラが台頭し、そしてバーンと虹が見える展開がまるで令和の水戸黄門を思わせるこのドラマ。魅力を一文でいえば「わかりやすく笑えて懐かしい!」に尽きるのです。この懐かしさと笑いのコラボレーションを、混沌とした今の時期だからこそ体験してみませんか。

■主人公の素人演技が、逆に笑いのバランスを保つ

手を取りあう2人と邪魔するヤツ。 厳しくも愛を持って教えるヤツ。 群れていじめるヤツ。

ひたすらわかりやすい対立関係が続くため、本来ならば展開のマンネリ化が危惧されるようなドラマ。しかしそこはエンターテインメントのプロである鈴木おさむ氏が脚本を担当しているため、惹きつける演出が常に続きます。

まずは全パートに渡って仕込まれる、異常なまでの“クサさ”です。眼帯の秘書兼マサの彼女・姫野礼香(田中みな実・33)を始め、2話では頭に羽をまとって「シャラップ!」とまくしたてるカリスマコーチ・天馬まゆみが強烈です。

このような強烈でリアリティゼロのキャラが出ることで、画面にはファンタジー感が出るかと思いきや……。主演である安斉かれんさんの演技力の拙さが逆にバランスを保ち、なんだか昼ドラを見ているような安心感と笑いが生まれます。

ぶっ飛んでいるのに安心というのはある種、このドラマのカラーが2話にして完全にできあがっている証拠。やっぱり浜崎あゆみは、どんなコンテンツになっても底力が凄い!

■何気にマサのセリフが、ちょっといい!

またついつい笑ってばかりで見逃しがちですが、個人的には三浦翔平さん演じるマサのセリフがときどきチクッと乙女心を刺激してきます。

「自分がダイヤの原石と思えば、お前はもうダイヤの原石だ」 「一度つかんだものは意地でも離すな」 どちらも2話より。

など、アユに放つ絶対的な信頼からくる熱いセリフが本当に時々ですがドキッとする。

「きっと言われたら女の自己肯定感は爆上がりするだろうなー」とつい妄想してしまいますが、私も今日から「私はダイヤだ! 私はダイヤ!」と思い込んでもいいでしょうか。

笑えて、笑えて、1時間があっという間に終わる本ドラマ。新型コロナによって鬱々とした気持ちの人ほど、深いことを考えずに観るべき1作です。

またできることなら、友達とZoomやDiscordで繋がりながらワーワー騒ぎ観るのもおすすめ。そして終わった後は浜崎あゆみの黄金期の曲を聞き、思い出に浸るまでがワンセットです!

(文・イラスト:おおしまりえ)