「新型コロナウイルスの流行によりマスク生活が長引いたことで、マスクに隠れる部分、つまり顔の下半分に関するお悩みが多く寄せられるようになりました」

こう話すのは、ミュゼホワイトニングの歯科医師、末光妙子先生。新型コロナウイルスにより、人と会って話す機会が減ったことは多くの人が実感しているだろうが、マスク着用により、表情を動かすことも激減しているそう。これが口の周りの口輪筋や頬の筋肉などの表情筋のたるみにつながっているのだという。

「美容的なお悩みとしては、『口角が下がった』『ほうれい線が深くなった』『リップラインがぼやけるようになった』『唇のツヤがなくなった』『鼻の下が長くなった』などがあります」(末光先生・以下同)

口輪筋や表情筋が衰えることで、一気に老け顔を作っているというのだ。

「さらに、しゃべる機会が減ったことで、口の周りだけでなく、舌の筋肉まで衰えているようです」

通常、私たちが口を閉じているとき、舌は上あごにピッタリとついているものなのだが、舌の筋肉が衰えると、舌が上あごにつかなくなる。これを末光先生は「舌が落ちる」といい、舌が落ちると口呼吸を招くだけでなく、口輪筋も衰えてブルドッグ顔になったり、のみ込む力が衰えてむせやすくなったりするのだそう。

さらにのどを使わなくなったことで声帯まで衰え、「老け声」になったという人や、マスク生活で、口呼吸になって口臭が気になるようになった人も増えているそう。

こうした悩みを一挙に解決するために末光先生が考案したのが「小顔になるための早口言葉」だ。早口言葉を何度も繰り返し発声することで、外から触れる表情筋などの「顔のアウターマッスル」と、舌の奥の触れることのできない「顔のインナーマッスル」の両方を鍛え、顔のリフトアップ、小顔効果が期待できるうえ、声帯も鍛えられる。まさに若返りのためのうれしいエクササイズだ。

末光先生の著書『歯科医師が教える、魔法の早口ことば 小顔音読』(ワニブックス)にはそんな早口言葉が紹介されている。

「この早口言葉は、どの年齢層の人にも効果のあるエクササイズとなっていますが、いきなり早口で言おうとすると難易度が高いと思いますので、最初はゆっくり、ハッキリ発音することを心がけてください」

口を大きく縦や横に開けたり、舌をよく使うことで、表情筋をめいっぱい使い、声を発することで声帯の筋肉を鍛えることになる。

「口角を上げることで幸せホルモンのセロトニンが分泌されるといううれしい作用もあります」

「女性自身」2021年3月16日号 掲載