《武漢からの発熱症状のある旅客が、関西国際空港の検疫検査を振り切って逃げた》

この情報はツイッターで1月23日に投稿され、瞬く間に拡散された。しかし、メディアが行政や空港に取材したところ、まったくの“デマ”だったのだ。

あたかも新しく感染患者が確認されたかのようなデマが、よけいに恐怖をあおっている。

「『漂白剤を飲めば治る』『60度の湯を浴びたらウイルスが死ぬ』など、実行すると命に関わるデマまで横行しているのが現状です。デマを発信するのはもちろん、拡散するだけでも、誰かをリスクにさらすことになる。こういうときこそ、“誰が”その情報を発信しているかを確認することが重要です」

そう警鐘を鳴らすのは、SNSに流れる膨大な投稿を分析しているJX通信社・代表取締役の米重克洋さんだ。

たとえば、《ついに●●県で感染者が出たってよ!》というツイートを見たとする。

「『〜らしい』『〜だそうだ』など、伝聞口調の投稿を見たら、自分で検索してみてください。厚生労働省や内閣官房、国立感染症研究所、あるいは自治体や報道媒体などがホームページ上で同様の情報を発信していなければ、デマである可能性が高いです」

感染者の情報や正しい治療法は、一般ユーザーには知り得ないもの。メールやLINEなどで、友人から送られてきた情報に対しても、疑う姿勢を忘れずに。

「ツイッターは『その情報は事実と違います』と、第三者の専門家が指摘するケースもありますが、LINEは閉じられたグループでやりとりするので、よりいっそう、自分で検証する姿勢が必要です。検証が不可能な場合は、話半分に聞いておくこと」

自分で検索し、情報源を照らし合わせる。拡散する前に、心がけるようにしよう。

「女性自身」2020年2月25日号 掲載