ハイブリッド弁護士のお悩み相談「長男が『女子として登校したい』と…」

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男性として生まれ、数年前に女性に「トランス」した男と女のハイブリッド弁護士・仲岡しゅん氏。大阪生まれ、大阪育ちの若き闘士が、みなさまのトラブルをシュッと解決!

【今回の相談】「高1の長男が性同一性障害のようです。お正月に告白され、最初は戸惑いましたが、女子の服を着てうれしそうにしているのを見ると、母として応援したい気持ちになってきています。『新学期から学校も女子として通いたい』と言っているのですが、傷つくのではと心配。学校にはどのように相談すべきでしょうか?」(40代女性・パート勤務)

【回答】「偏見の多い世の中ですが、お子さん自身に覚悟がおありなら、止める必要はありません」(仲岡しゅん)

近年よく聞く「性同一性障害」。戸籍上は男性であるわたくしも、実はこの診断を受けております。「わたくしはわたくし」というポリシーを持っているので、わたくしの場合は診断にこだわりはありません。けれども、もしお子さんが今後、ホルモン投与や性別適合手術を受けたいと言った場合には、この診断が必要となってまいります。

現在、日本には「性同一性障害特例法」という法律があります。この法律に基づいて家庭裁判所での審判を受けると、法律上の性別、つまり戸籍上の性別を変えることができます。しかし、そのためには「20歳以上の独身で、未成年の子がおらず、性別適合手術をしていること」という条件を満たしている必要があるのです。

お子さんはまだ高校生ですから、法律上の性別を「女性」に変えることはできません。よって、「学校に女子として通う」というのが法律上の「女性」として通うことを意味しているのであれば、それは不可能ということになります。

しかし実際には、法律上の性別を変えることなく生活しておられる性同一性障害の方も少なくありません。要するに、その人が生活しやすい環境さえ整っていれば、戸籍上の性別にこだわる必要はないということ。

では、貴女のお子さんのため、学校はどのように対応すべきなのでしょうか。

文部科学省は近年、性同一性障害の生徒への対応について学校生活のさまざまな場面で適切な支援や相談に応じるべきという内容の通知を出しました。具体的には、制服や髪形を望みの性別に合わせることを許可したり、更衣室やトイレの使用について配慮したりといった事例があります。

ただ、性同一性障害と一口に言っても、性別への違和感の程度はさまざまです。必要なのは、「性同一性障害」に対する画一的な対応ではなく、本人がどうしたいのか、その要望をよく聞いて、学校に伝えていくことなのです。お子さんが何を求めているかを、貴女がまず、きちんと聞いてあげましょう。

偏見の多い世の中ですが、お子さん自身に覚悟がおありなら、止める必要はありません。学校も今や、そういった声をむげにはできません。時代は変わりつつあるのです。

それでももし、学校側がとてつもない石頭で、まったく取り合わなかったとしたら? そのときは、わたくしのところにご相談にいらっしゃい。わたくしが直接、ご対応いたしましょう。

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