塩野義製薬は4月27日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防ワクチンの開発を正式に決定したと発表した。

 COVID-19のワクチン開発に向けては、これまでグループ会社のUMNファーマがBEVS(昆虫細胞などを用いたタンパク発現技術)を活用した組換えタンパク抗原の作製を進めてきたが、今後は、塩野義製薬としてワクチン開発を最優先プロジェクトに位置づけ、速やかな非臨床試験・臨床試験への移行、1000万人規模の提供を可能とするスケールアップの検討などの取り組みを加速させる。

 塩野義製薬は「年内の臨床試験開始を目指し、厚労省、医薬品医療機器総合機構(PMDA)、共同研究先である国立感染症研究所などと協議・相談を進めている」とし、国産ワクチンの早期開発・提供に全力で取り組む姿勢を示している。

■2020年度内の臨床試験開始目指し治療薬創製も推進

 塩野義製薬は、COVID-19治療薬の創製も最優先プロジェクトの1つに位置づけ、北大人獣共通感染症リサーチセンターとの共同研究の中で新型コロナウイルス株を使用した創薬研究を推進。2020年度内の臨床試験開始を目指すとしている。また、マイクロブラッドサイエンス社との業務提携により抗体検査キットの提供に向けた取り組みも進めている。