群馬県高崎市出身の歌人、土屋文明(1890〜1990年)が67年の上毛新聞創刊80年に合わせて書いたとみられる色紙が見つかった。上毛新聞の2代目社長、篠原秀吉との関係などを歌った3首がしたためられており、「土屋文明全歌集」に収録されていない未発表歌であることが分かった。今年は文明の生誕130年の節目で、文明の一面を知る貴重な資料となりそうだ。 色紙は上毛俳壇選者で俳人の林桂さん(66)=前橋市西片貝町=が同市内の古美術商から購入した。「上毛新聞八十年に」と題し、3首の後に「昭和四十二年九月 土屋文明識」と署名している。 〈篠原叶(かのう)名を知るのみに子息秀吉わが上級生 なれば思ほゆ〉 〈戦の後の乏しき日宿乞ひて佐鳥家に虱(しらみ)こぼししは言はず〉 〈八十年長き歴史は佐鳥氏いよいよ栄え保ちゆくべし〉