群馬電機(群馬県みどり市大間々町大間々、西村稔社長)が製造販売する音声アナウンス機器が、注目を集めている。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、アルコール消毒やマスクの着用を呼び掛けるため、不特定多数が出入りするオフィスなどで導入が進む。引き合いの増加に備えて増産するなど、対応に追われている。 機器に近づいてきた人をセンサーが感知すると、事前に録音した音声が再生される。店舗の入り口などに設置できる卓上タイプで、「手を消毒してからお入りください」「マスクを着けてください」などと注意喚起できる。 2月に東京都内で開かれた介護用品の展示会に出品した際、大きな反響があった。インフルエンザ予防や振り込め詐欺対策などの用途で2013年から同様の製品を販売しているが、担当者は「こんなに問い合わせが来たのは初めて」と打ち明ける。既に在庫が少なくなりつつあるため、製造を急いでいるという。 ACアダプター式の「G-vo(ジーボ)」と、乾電池式の「モバイルトークミニ」の2種類のほか、スーパーマーケットなどでBGMを流しながら音声案内を繰り返す「呼び込み君」も販売している。 2月末に「G-vo」を導入した正田製作所(桐生市)は、従業員だけでなく取引先などにも感染対策を呼び掛けようと、玄関のほか宅配業者などが通る裏口にも機器を設置した。斉藤祐次専務取締役営業部長は「消毒を徹底できるだけでなく、人が近づくと音声で気付くため、防犯にもつながった。あいさつの声も大きくなって職場に活気が出た」と効果を実感している。