ちょっと変えるだけ。

 突然ですが、皆さんは「おうちラーメン」をどのように作っていますか?

 スーパーの売り場に行くと、名店の味が豊富でウキウキしてしまいますが、いざ作ってみると、人気ラーメン店のようなプロ級の仕上がりとは程遠いものになってしまった!なんてこともありますよね。どうやったらおいしそうに盛り付けられるのでしょうか・・・。

 そこで今回は、おうちラーメンを大変身させる「ほんのちょっとの簡単コツ」を5つご紹介したいと思います。

◆1.スープの世界観をしっかり見せる
 おいしそうなラーメンの特徴として真っ先にイメージするのが、「スープの雰囲気」の中に佇む美しく整った麺線。麺をある程度整えることはそれほど難しくありません。どんぶりにスープを注いでから茹で上がった麺を加えて、箸で大きくすくって、ふんわり波を作るように流れを整えればOKです。

 そして超大事なのはスープの世界観(色、ツヤ、脂感など)を感じさせること。むやみに色々盛り付けをしようとすると、これが崩れてしまいますから、まずは熱々のスープを注いで、熱々の麺を丁寧に流し入れることに集中しましょう。かえって具材を乗せない方が洗練された印象を演出できます。

◆2.野菜をむやみにたくさん乗せない
 野暮ったくなる原因の一つが、「野菜」。お家だから栄養を考えて、ブロッコリーやもやし、キャベツやニンジン、きのこ・・・。野菜をたっぷり入れようとすればするほど、混沌とした仕上がりなるだけでなく、ラーメン全体の温度が冷えてしまうことに。おいしいビジュアルで熱々を重視したいなら、栄養野菜は別で楽しむのも賢明です。乗せるとするなら、ネギ、ゆでほうれん草くらいにとどめてみてください。

◆3.市販メンマを細切りにする
 プロのラーメンとの大きな違いの一つに、「メンマ」の存在があります。味はもちろんですが、見た目が美しく整っているのを体験したことがある人もいるはずです。極上の太メンマを手に入れることはなかなか難しいですが、市販のメンマをさらに細く切ってみてください。包丁でもキッチンばさみでも簡単に切ることができ、この作業は家族に頼んでも良いでしょう。途端にモダンな印象に生まれ変わります。

◆4.肉と玉子は豪快に
 ラーメンに繊細さばかりを追求すると、ガッツリ感が弱まる懸念があります。そこでオススメなのが、肉や玉子にあえて無骨感やボリューム感を演出すること。チャーシューや蒸し鶏などの肉トッピングは厚めに切ってたっぷり用意、煮玉子はフォークなどで2つに割るくらいのアバウトさが、かえって食欲をそそります。

◆5.別盛りで用意する
 最後にオススメなのが、これらの具材を乗せてしまうより、「別皿」として盛り付けること。1で用意したシンプルラーメンに自由にトッピングしながら食べていくことは、美味しさだけでなく楽しさも広がることでしょう。用意した具材を雰囲気のある皿に乗せるだけで気分も上がることでしょう。具材を事前に用意してしまえば、熱々のラーメンをタイムリーに堪能することができます。

<文、写真/スギアカツキ>
【スギアカツキ】食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12