作りおきもなくなり、だんだん疲弊してきます。

 仕事や育児で忙しい毎日を過ごしている方は多いと思います。心身の健康を維持するために大切なのが「食事」であることはわかっていても、実際やりくりするとなると、悩ましいことも。
 特に週の後半の「木曜日・金曜日」。私はこれを“木金ディナー問題”と呼んでいますが、週末に作りおいた惣菜も切れてきて、週の疲れもたまってくるタイミング。どうにか疲弊することなく乗り切るアイディアはないものでしょうか?

 ということで今回は、外食以外の選択肢として、疲弊しない! 我慢しない! ちゃんとおいしい!「木金お家ディナー」のアイディアを5つご紹介したいと思います。

◆①プチリッチな「冷凍デリ」をストックしておく
 コロナ対策の影響により、今まで以上に“外食よりもお家ごはん”という考え方が定着しつつあります。その状況下において人気がますます高まっているのが、「冷凍食品」。しかもこれまではお弁当用として、もしくはチャーハンや餃子、定番パスタなどの親近感のあるアイテムが主流でしたが、ここ最近では“専門店の味”をリーズナブルに味わえるフローズンミールが登場しています。

 中でも驚くおいしさだったのが、ロイヤルホストを運営するロイヤルホールディングス(株)が作る「ロイヤルデリ」。イタリアンやファミレス的な洋食だけにとどまらず、ガッツリ肉のアメリカ料理やエスニックメニューまで豊富にそろい、優雅な夜ご飯が短時間で整います。日本人の舌に合う、華やかなメニューを冷凍庫にストックしておけば、週の後半もクールに乗り切ることができるでしょう。

◆②エスニックなレトルトカレーをリメイク! 15分で作れる“華やかメイン料理”
 作りおきを消費することに飽きてくる後半戦。もしも極上の作りたてが短時間で作れたとしたら夢のようですよね。そんな理想を実現すべく、オススメしたい強力アイテムが「レトルトタイプのエスニックカレー」。今ではほとんどのスーパーで購入することができます。これを使って味付けをすると、一気に本格的なエスニックメニューに大変身。

 例えば肉や野菜を炒めて最後の仕上げにカレーソースで軽く煮込むだけ。時間にして15分あれば完成してしまいますが、いつもとは違ったメイン料理に。マンネリ脱出にもつながります。

◆③鍋一つで極上味の「乾燥ラーメン」を堪能する
 続いては、ストックしておけばいつでもおいしいプレミアムなラーメンが楽しめるアイディア。チルドの生ラーメンでもなく、インスタント麺にありがちな揚げ麺でもなく、「乾燥麺」というカテゴリー。インスタント袋麺コーナーに置いてありますが、とにかく麺がウマい。麺を茹でてスープを合わせる作業が鍋一つででき、トッピングは買ってきた唐揚げや残り物惣菜でもOK。先述したエスニックカレーの鶏煮込みをトッピングすれば、本場さならがのアジアンヌードルが完成します。

◆④4〜5日熟成させた「塩豚」をメイン料理に
 続いては、週の後半だからこそ味わえる肉料理。土日に仕込んで置いて4〜5日冷蔵庫で熟成させると旨味がアップする豚バラ肉の塩漬けは、普通の生肉とは別次元のおいしさ。切ってシンプルに焼くだけでもごちそうになりますし、もやしなどのリーズナブルな野菜と合わせて炒めものにしたり、細かく刻んで冷凍ご飯と活用したチャーハンも絶品。後半用に狙って仕込んでおくことがポイントです。

◆⑤真空パックのうなぎでご褒美を
 金曜日の夜に自分や家族へのご褒美ごはんとしてオススメなのが、「うなぎ」。真空パックタイプは保存が1〜2週間というものが多いため、冷蔵庫にストックしておくことが可能。しかも、甘そうなタレがたっぷりついたパック詰めのものに比べて味もナチュラルで美味なんです。うなぎを上手に温め直すコツさえ掴めば完了。シンプルなごちそうに舌鼓を打ちながら、ふんわり幸せな週末がはじまること間違いなしです。

<文、写真/スギアカツキ>
【スギアカツキ】食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12