【MotoGP】「僕の“ホーム”になった」鈴木竜生、チームの地元で“運命”の初勝利

【MotoGP】「僕の“ホーム”になった」鈴木竜生、チームの地元で“運命”の初勝利

 MotoGP第13戦サンマリノGPのMoto3クラスで、鈴木竜生が勝利を収めた。これは様々な意味で非常に感動的な勝利だったと言えるだろう。

 鈴木は2017年から故マルコ・シモンチェリ(2011年に事故死)の父であるパオロ・シモンチェリが運営するSIC58 Squadra Corseに加入。今季は同チームで3年目のシーズンとなっている。

 鈴木はこのイタリアンチームに溶け込み、パオロの事を“第2の父”と呼ぶほどの関係を築いている。何より鈴木はもはや日本人とは呼ばれず、“和製イタリア人”と呼ばれているのだ。

 サンマリノGPの舞台はミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ。彼のチームを考えれば、優勝するにあたってこれ以上の場所は無かったと言えるだろう。

「ついにやりました。パオロと一緒に3年間取り組んできましたが、“優勝”という目標はこれまでに逃してきたものです」と、表彰式を終えた鈴木はそう語った。

 今季の鈴木はシーズン序盤から先頭集団を走るなど強さを見せており、彼自身もMoto3初の勝利を挙げられると感じていた。第4戦スペインGPで2位表彰台を獲得したことで、いよいよ優勝も目前だと思われていたが、結局初優勝は第13戦まで持ち越される事になった。

「今年、僕はとてもいい形でシーズンをスタートする事ができました」

「アメリカGPでは勝てたはずですが、転倒してしまいました。ヘレスではレースを上手く進めることができ、表彰台をゲットすることができたんです。スペインGP(ヘレス)以降は常に勝利しようとやってきましたが、運が悪かったり、ミスがあったりで何戦かを棒に振ってしまいました。多分来季の事が明確になっていないことで100%集中できていなかったんだと思います」

「ですがシルバーストンでは、(来年も)このチームに留まることが決まったので、そこからはレースに集中し、こうして勝利することができました」

 また前述のようにチームと深い関係を築いている鈴木だが、パオロ・シモンチェリから、マルコとの経験など全てを学んできたという。

「彼はマルコと共にしてきたこと、その全てを僕に伝えてくれました。僕は彼のことをとても尊敬しています。マルコのことの後、ここに戻ってくるのは簡単なことじゃありませんから。でも彼は常に仕事に集中しているんです」

「僕が間違ったことをした時は怒りますが、上手くやったときは今日のように泣いてくれるんです。僕らは家族だと言いますが、僕にとってはお父さんのような人です」

 故マルコ・シモンチェリの名を冠したサーキットで、その父が興し、名を冠するチームのライダーが優勝したという事実は、鈴木にとっても特別なものであった。そして、イタリアの地が彼にとって“ホーム”となったようだ。

「昨日の午後まで、ここは僕のふたつ目のホームでした。でも今日からはここが僕のホームです」

「イタリアに来てパオロのような人と出会わなかったなら、それは本当に悲しい事だったはずです。でも今、僕はイタリアに家族がいます。それはパオロや奥様のロゼリアさん、彼らの娘さん、そして多くの友人やガールフレンドです」

「本当の家族になったんです。レースへ出かけた時、日本ではなくイタリアの家が恋しいです。もちろん両親も恋しいです。ふたりともテレビでレースを観て興奮してくれたと思いますが、まだ電話はできていないんです」

「ガールフレンドと一緒に犬を連れてきていました。名前はナフサ(※粗製ガソリンの意)です。とてもいい名前ですけど、僕はエンジンと関連させたかったです。もし雄だったら、ディーゼルなんて風に呼びたかったですね!」


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