『今』を楽しむルイス・ハミルトン。”王者の貫禄”がここに?

『今』を楽しむルイス・ハミルトン。”王者の貫禄”がここに?

 ここまで5回にわたってF1チャンピオンを獲得してきた、メルセデスのルイス・ハミルトン。今シーズンも速さと強さを見せ、ランキング首位。6度目のタイトル獲得に向け、ひた走っている。

 そのハミルトンは、年齢を重ねるにつれ、レースへの取り組み方とリスクの大小に関する理解が変化しつつあることを認めた。

「今の目標は、チームが最も多くのポイントを獲得し、できるだけ良い位置でフィニッシュできるようにすることだ」

 ハミルトンはそう語る。

「順位を下げてしまった時、ポジションをひとつ上げるために、少しリスクを冒しても構わない。そしてレースをリードしている時には、長期的なことを考えている」

「両者は微妙な違いだけど、でも若い時はその違いなんか気にしないよね? 若い時と歳を重ねた後では、その認識は異なるんだ」

「僕は今、ライバルのドライバーにどれだけスペースを残さなければいけないかを考えながら走っている。そして、このクルマを作り上げるために、2000人のスタッフが関わっているという事実も考えながらドライブしているんだ。彼らは僕を信頼してくれて、賢い決断をしてくれているんだ」

「歳を重ねるにつれて、僕はよりチームプレイヤーになった。そして”全て勝つことはできない”という理解が深まったと思う」

「子供の頃は、『いや、僕は全てのレースに勝たなきゃいけないんだ!』というような考えだった。今では、スプリントの戦いではなく、長い長いゲームだということを理解した。21歳や22歳の頃には、そんなこと知らなかったんだ」

 ここまで成功と言えるキャリアを過ごしてきたハミルトンは、現在34歳。しかし成功したことが、F1への集中力を維持する障壁にはならなかったと主張。その理由は『完璧などありえないからだ』とハミルトンは主張する。

「完璧とは、いったいどういうモノだろうか? 実際には、決して完璧などありえない。完璧を常に追い求めているんだ」

 そうハミルトンは続ける。

「体調に関しても、年間を通じて常に上下する。だからいくつかの週ではトレーニング量を増やし、いくつかの週ではトレーニング量を減らすんだ」

「また、スタートの時を思い出して欲しい。ハンガリーGPは最高のスタートだったし、スパでもその次に良いスタートを切ることができた。でも、”18番目に良いスタート”というレースも間違いなくある。それがF1であり、それこそが僕がF1を好きなところだ」

 ハミルトン曰く、常に完璧を目指すという”モチベーション”は、F1を長く続けたいと思わせるのに十分なモノだという。

「僕は自分がしていることが大好きだ。1年か2年前には、僕はどのくらい続けるかということが問題だった。でも今では、ますますそれを楽しんでいる。人生と呼ばれるこの美しいモノを舵取りしながら、その考え方が変わった。そして、他にも楽しめるモノがあるんだ」

「だから、2021年(新しいレギュレーションなどが施行され、F1の大変革が目指されている年)がやって来るのを楽しみにしている。モチベーションについては簡単なことだ。それについて問題に思ったことは決してなかった。でもこのスポーツが変わるのを見るのを、楽しみにしているんだ」

「その変更が良い仕事をしているのか、それとも悪いことなのか、そして将来の世代のために僕がその変化をどうサポートできるのか……それを見るのはとても興味深いことだろう」


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