2月7日から3日間にわたってマレーシアで行なわれたMotoGPのプレシーズンテスト。現チャンピオンのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は、昨年12月に負傷していた右肩の手術を受けた後、初めてMotoGPマシンを走らせた。

 しかしマルケスはテスト初日のライディングを終えると、身体のコンディションが予想よりも悪いと語るなど、2020年シーズン開幕に向けて万全の状況とは言えない様子だった。

 残る2020年シーズンの開幕前テストは、2月下旬にカタールで行なわれる3日間だけだ。だがマルケスは自身の身体の仕上がりよりも、新しいバイクの方が心配だと話している。

「もちろん、身体のコンディションについてはもっと良くなればいいと思っていた。この3日間は予想していたほどじゃなかったけど、それでも速く走ることはできた」と、マルケスは言う。

「今日(3日目)のように良いペースで走ることもできた」

「でも僕が心配しているのは、技術的な面についてなんだ。僕たちは新しい物にトライしているものの、作業を続ける必要がある。ハッキリとはしていないけどいくつかの点では少し良くなっている」

「だけどまだまだプッシュし続けないといけない。ライバルたちは大きく改善している。つまり僕らはまだ作業をづづける必要がある、という意味だね。スズキやヤマハは大きく改善しているんだ」

 マルケスは、仮にこのテスト直後にレースをした場合、優勝を争えるかと聞かれ「答えるのは難しい」と答えた。

「路面にラバーが載っているなら、誰もが速いだろう。皆が1分59秒台のペースで走っている。レースペースで(スズキ/アレックス)リンスは本当に良い仕事をしていたし、(ヤマハ/マーベリック)ビニャーレスもそうだ」

「リンスとビニャーレスは最速のふたりだ。僕については……分からないな。でも10周くらいの走行ならそんなに離されていないと感じている。ただ(レース距離の)20周になると、今は準備ができていない」

 マルケスの体調が万全ではないこの状況で、マシン開発において重要な存在となっているのがLCRホンダのカル・クラッチローだ。しかし彼によると、2020年型のマシンはコーナリングの面で昨年型よりもフィーリングが悪化しているという。

 テスト3日目にはマルケスもフロントエンドのフィーリングを改善すべく作業を行なった。しかしマルケスは万全なフィードバックを返すためには身体の状況が十分ではなかったと認めている。

 またテスト3日目には転倒もあったが、マルケスは身体が“限界”に達していたと状況を語った。

「3日目の正午には、僕はボロボロの状態だった」

「午後に再びコースに出ていったけど、もうエネルギーが不足していて転倒してしまった」

「僕の身体は限界に達していた。なぜなら午前中にすこし頑張っていたからだ。バイク上での身体の状況は、まだ僕が望むような状態ではないね」