2020年シーズンのF1開幕戦オーストラリアGPは、約1カ月後の3月12〜15日に開催が迫っているが、ストライキで交通網が麻痺する危険性が生じているようだ。

 RTBU(鉄道・路面電車・バス組合)は、オーストラリアGPの開催期間にスタッフが1500人以上ストライキを行なうと認めた。木曜と金曜の午前10時から午後2時、土日の午後12時から午後4時まで、サービスが停止されるようだ。

 グランプリ期間中メルボルンの中心街とレースが行なわれるアルバート・パークのゲートを結ぶ、特別編成で運行している路面電車は、必要不可欠なインフラとなっている。

 現地報道によると、今回のストライキは賃金の引き上げを目的に行なわれ、組合は今後3年間、年5%の賃上げを要求しているという。

 また、RTBUはメルボルンの路面電車を運営するヤラ・トラムが、4%に制限されていたパートタイム労働者の割合を増やそうとしていることも問題視しているようだ。

 オーストラリア・グランプリ・コーポレーション(AGPC)のアンドリュー・ウェスタコットCEOは、グランプリ開催までに問題が解決されると確信している。

 彼は、ヴィクトリア州の運輸省と、ヤラ・トラムによるシャトル輸送サービスについて契約を結んでいると語った。両当事者がRTBUと協力し、今後4週間以内に問題を解決することをウェスタコットは望んでいる。

「路面電車組合がストライキについて話しているのは、適切な交渉戦術だと思う」

 そうウェスタコットは語った。

「オーストラリアGP全体で600ほどのサプライヤーと契約を結んでおり、24年間の歴史の中で混乱が生じたことはなかった」

「我々は運輸省、ヤラ・トラムと強固な契約を結んでいる。イベントが開催される4日間、シャトルサービスが機能し、グランプリに訪れるファンが混乱することがないよう期待している」

「我々のシステムは、都市部からのシャトル輸送に依存している。当事者が解決に取り組むことを願っている」

 また、ウェスタコットは中国でのコロナウイルス流行が、観客数に悪影響を与える可能性があることも認めた。

「アジア市場におけるオーストラリアのポジションを考えれば、影響がないと考えるのは愚かだろう」

「しかし現時点で、グランドスタンドや一般入場券、法人を含め売り上げが昨年を上回っている。3月15日に素晴らしいレースが行なわれると確信している」