2020年のF1は新型コロナウイルスの影響により開幕が延期。少なくとも6月以降にずれ込むこととなった。

 そのため2ヵ月以上の空白期間が発生することになったが、F1はその代替イベントとして「F1 eスポーツ・ヴァーチャル・グランプリ」と題したeスポーツ・シリーズを開催することを決定。現役F1ドライバーとゲストドライバーが争うことになるという。

 当初F1バーレーンGPが行なわれる予定だった3月22日から、このイベントが開始される予定だ。

 しかし、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはこのイベントに参加するつもりがないと明かした。彼いわく、使用されるゲームの“F1 2019(PC版)”は馴染みがないためだという。

 なおレッドブルは21日にBMWのファクトリードライバーであるフィリップ・エンゲ及び自転車競技のオリンピックメダリストであるサー・クリス・ホイがバーレーンの代替レースに参加することを発表している。

 フェルスタッペンはオランダのZiggo TVから、「F1 eスポーツ・ヴァーチャル・グランプリ」に参加しないのかと訊かれると「いや、僕は参加するつもりはない」と答えた。

「なにより、僕はそのゲームをプレイしたことが一度もないからね。ゲームを良く理解するためだけでも数日はかかる。それに僕は今すぐにそれに参加したいとは思わない」

「また別の理由に、僕は他のレースゲームでかなり忙しいというものある。それらのゲーム間で切り替えるのは、僕にとって上手くいくものじゃない」

「それに加えて、僕は常に勝つためにレースをしている。後方のどこかで走るつもりはないよ。できれば(eスポーツ・バーチャル・グランプリ)には参加したくない」

 ただフェルスタッペンはシムレーシングそのものについては、自身を鋭く保つための助けになると語っている。

「もちろん、そうしたオンラインレースで他のクルマを走らせるけど、それは通常のレース活動とは異なるんだ。でも少なくとも(シムレースは)傷つくことはないし、自分を鋭く集中させてくれる。それに他の多くのドライバーとレースできることは本当に良いことだ」

「シムレースで競争力を得るためにはたくさん走る必要がある。練習が本当に重要なんだ。そしてセットアップについてなども知っておく必要がある。僕のチームメイトのルディ・ヴァン・ビューレン(Team Redline)はその点とても優れていて、助けになる」

 先週、フェルスタッペンはデイトナ・インターナショナル・スピードウェイを舞台に行われたシムレースで、ランド・ノリスに壁へと押されたシーンがあった。しかしフェルスタッペンはそれを非難することはなかった。

「あれはアクシデントだったよ」と、フェルスタッペンは回顧する。

「彼は少し僕を押そうとしたかったようだ。その時僕らはポルシェを走らせていて、そうした動きはかなり難しかった。それでスプリッターがフロアの下に入ってしまって、クラッシュしてしまったんだ」

「彼は少しショックを受けていたと思う。レース直後に『ああ、本当にごめん』と言われたんだ」

「だけどシムレースではこういうことは起こりうると分かっている。でも一緒に楽しむことが僕にとって最も重要なことだから、大丈夫だったよ」