3月15日(日)に決勝レースが行われる予定だった、2020年のF1開幕戦オーストラリアGP。しかし木曜日の夜に、マクラーレンのチームメンバーのひとりが新型コロナウイルスに感染していたことが発覚すると、同チームは参戦辞退を表明。翌金曜日の走行開始まで数時間と迫った段階で、イベントの中止が宣言された。

 マクラーレンの感染が確認されたスタッフの濃厚接触者14人は、オーストラリアで2週間にわたって隔離され、最終的に感染していないことが確認された。その間、レーシングディレクターのアンドレア・ステラを含む数人のスタッフが現地に残り、ホテルの部屋で隔離されているスタッフたちをサポートした。

 しかし2週間の隔離生活が終わり、オーストラリアの保健当局も感染がないことを確認……そのため、チームメンバー全員が、今週初めにイギリスに帰国できたという。

「昨日の夕方までに、メルボルンで孤立していた全てのチームスタッフと、彼らと行動を共にしていた経営陣たちは、安全に帰国することができた。それを確認することができ、嬉しく思っている」

 マクラーレンは声明でそう語った。

 前述の通り、チームスタッフに感染者が確認されると、マクラーレンは迅速に行動。すぐに参戦辞退を決めた。この決断について、マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、正しい選択だったことに疑いの余地はないと語った。

「我々は全員、戦う準備ができていたし、コース上を走るのを楽しみにしていた。しかし、その決断(参戦を辞退したこと)は簡単だった」

 そうブラウンは語った。

「チームの幸せを間持つのは、常に最優先事項だ。我々は人々、ファン、幅広いF1関係者に対して、注意払う必要がある。そのため、木曜日の夜にチームのメンバーが陽性だったという知らせを聞いた直後に、F1とFIAに参戦辞退を知らせたのだ」