今週月曜日(4月27日)、F1のCEOであるチェイス・キャリーは、7月のオーストリアGPを無観客で開催し、シーズンをスタートさせることを目指すと公式に語った。しかしその後の開催スケジュールは、依然として曖昧なままである。

 キャリーは声明の中で、7〜9月上旬にかけてヨーロッパでのレースを開催し、9〜11月にフライアウェイ戦、そして12月に中東でレースを行ない、シーズンを締めくくるとした。しかしそれが本当に可能なのかどうかは、今も不透明な情勢だ。

 では最終版の開催スケジュールはどうなるのだろうか? インターネット上では様々な憶測がなされている。

 肝心なのは、新型コロナウイルスにまつわる状況が変化するにつれて、F1の予定スケジュールは、日毎とはいかないまでも、週ごとに変化していくということだ。

 序盤と終盤の日程は、ほぼ決定的であるとみられる。キャリーCEOはオーストリアで開幕することを目指しており、ここで2レースを開催する見込みのようだ。その後シルバーストンに移動して2レースを開催することになりそうだ。

 シーズンは前述の通り中東でフィナーレを迎えることになるが、バーレーンとアブダビが、12月の最初のふたつの週末を埋める可能性が高いだろう。特にアブダビは、最終戦の開催を保証する契約を保持している。

 その間の全てが今も交渉が進行中であり、最後の最後まで同様の状況である可能性がある。

 また正式に中止が決まったモナコとフランスに加え、当初は開幕戦として組まれていたオーストラリアGPも、今年は中止ということになるだろう。

 この3戦が開催されないことにより、レース数は少なくとも当初の予定である22戦から19戦に削減されることになる。しかしキャリーは最大18戦の開催を目指していると話しており、オーストリアとイギリスで2戦開催されることになれば、必要となる開催地は最大で16……つまり前述の3会場の他、さらに3会場での開催がなくなるということになる。

 すでに延期が決まっているのはバーレーン 、ベトナム、中国、オランダ、スペイン、アゼルバイジャン、カナダの7戦。この他の12戦は元の日付のままとなっている。ただこれらの12レースも、当初のスケジュールのまま開催される保証はないということだ。

 一部のレースは、他のレースよりも小回りが効かない立場にある。特にシンガポールGPは公道サーキットでの開催であるため、常設コースよりもロジスティクス面での問題は大きく、かなりの準備期間が必要だ。

 他の常設サーキットは比較的柔軟性があるが、いくつかの制限もある。例えばCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)は、現在F1の開催が予定されている2週間後にはMotoGPのレースが予定されている。

 次に天候の問題がある。多くのサーキットは、10〜11月になると、日照時間の問題が生じ、レース距離に制限が出てくるため、開催が現実的ではなくなる。ただ中東はナイトレースが可能なため、これには当てはまらない。