2020年シーズンのF1はここまで、新型コロナウイルスの影響で開幕から10レースの延期または中止が決まっている。それはすなわち、F1に参戦しているチームの収入が著しく下がることを意味している。

 F1側は依然として年内に15〜18レースを開催することを目指しているが、その多くが無観客レースとなる見込みであり、主催者側から支払われる開催権料も大幅な減額となる可能性がある。

 F1が手にした開催権料はチーム側にも分配されるが、これはスポンサーシップ収入が減少しているチームにとって、かなり重要な収入となる。

 フェラーリCEOのルイス・カミッレーリは投資家たちに対し、F1活動は同社の業績に“最も厳しい形で”影響を与えるものであり、同時に予測がかなり難しいものであると語った。

 その一方でカミッレーリは、そういったF1分野における収入の落ち込みは2020年限りのものであり、2021年以降にその影響は及ばないだろうと楽観視している。

「F1での収入の打撃は簡単な問題ではないが、大きな損失が発生するのは2020年までの短期間であるはず、というのは良いニュースだ」とカミレリは語った。

「収入に関するものは予想できないものが多いが、2021年にはおそらくレースを通常通り行なうことができるだろう。それはスポンサーなどの面で非常に大きいことである」

「F1グループはこれまで、新たなスポンサーを惹きつけるために多くの努力をしてきた。もちろん今の状況によってそれが後退した感はあるが、2021年には元に戻るだろう。現段階で来年のF1の収入が継続的に減少することは予想されていない」

 F1はコスト削減に向けて既に様々な取り組みを行なっており、2021年に導入予定だった新たな車両規則は2022年に後ろ倒し。2021年から導入される財政規則も、予算上限を大幅に引き下げるべく動いている。

 カミレリはチームがコスト削減のために行なった“大きな取り組み”について称賛したが、2020年の経済的影響を完全に相殺する方法はないと述べた。

「我々がコスト削減を通して(減収)を完全に相殺する方法はない」とカミレリは言う。

「我々はF1におけるコストを削減したが、スポンサー料や特に商業利用権の所有者から生み出されている収入(の減少)を完全にカバーすることはできない」

「収入への打撃は、間違いなく最終的な収益をも下げることになるだろう。しかし先ほど言ったように、うまくいけばそれは今年限定のものになるだろう」