マクラーレンF1のドライバーであるランド・ノリスは、新型コロナウイルスのパンデミックの影響によってシーズンが中断されている間に、多くのバーチャルレースイベントに参加している。

 4月にはインディカー・シリーズがIRacingを使用して実施している公式バーチャルレース“インディカーiRacingチャレンジ”にも参戦。インディカーのレギュラードライバーを相手に勝利を収めるなど活躍を見せた。

 このイベントへ参戦するに当たり、ノリスはF1の前担当エンジニアであるアンドリュー・ジャービスと連携していた。ジャービスは現在マクラーレンのインディカープログラムに参加しているのだ。

「参加したインディカーのレースだけど、おそらく僕が自分のドライビングに取り組むという面では、これまでで最も深く関与したものだと思う」

 ノリスはそう語る。

「ジャービスと、マクラーレンのスタッフ何人かを巻き込んだ。アロー・マクラーレンSPチーム、(ドライバーの)パトリシオ(オワード)、オリバー(アスキュー)、ロバート(ウィッケンス)と取り組んできたんだ」

「データを細部まで見ることができたこと、そして旧知のF1エンジニアに色々な助けてもらったことは、様々な分野で実際に作業する方法を理解する上で大いに役立った」

「レーストラックで僕がやっていたことや僕の特性といった多くのことが、シミュレーター上でも実際に再現されていた。悪い点も良い点もあったけど、それらのことに取り組むことができるというのは、とても良いことだよ」

 またノリスは、“シミュレーターの進歩”は現実のサーキットと同じように、データを解析することでドライビングを改善していくことが可能になることを意味していると語っている。

「シミュレーターはますます科学的になって、より多くのデータが関与するようになっている。プログラムもどんどん良くなっているんだ」

「確かにそれは現実ではなくて、結局はシミュレーションだ。でも物事をより深く見たり、データ上の多くの痕跡をみたり、セットアップを構築したり……全ての事からドライビングを改善することができる」

「だからシミュレーターでは、今でも相互に作用する作業ができるんだ」