アプリリアからMotoGPへ参戦しているアンドレア・イアンノーネだが、昨シーズンのマレーシアGPで採取された尿サンプルから禁止薬物(アナボリックステロイド)が検出されたため、18ヵ月間の出場停止処分を受けている。

 イアンノーネは一貫して無罪を主張し、禁止薬物の検出は汚染された食品が原因だと指摘。その主張は一部認められたものの、判決は前述のように厳しいものとなった。結果、イアンノーネはスポーツ仲介裁判所(CAS)に控訴することになった。

 彼の担当弁護士であるアントニオ・デ・レンシスは、ドーピング疑惑について来週始めに控訴を申し立てることを明らかにした。そして、追加の聴取が必要ないとCASが決定した場合、2ヵ月ほどで判決が出る可能性があると語った。

 MotoGPのプロモーターであるドルナ・スポーツは最近、7月19日そして26日にスペインのヘレス・サーキットでシーズン再開を目指す案を公表。つまり、イアンノーネはシーズン再開に間に合う可能性が残されているのだ。

「少なくとも来週月曜か火曜に、我々は当初の判決を理由に、CASへ控訴する予定だ」

 レンシス弁護士はSky italiaへそう語った。

「我々は5月15日までには確実に控訴を行なう。その時点で、FIMには我々の主張に応じるための20日間の猶予がある。その後、CASの裁判官は控訴を受領し、聴取の必要がないと判断したならば、2ヵ月で判決に至ることができると私は信じている」

「CASが聴取を決定した場合遅れが出るだろうが、1ヵ月、最長でも1ヵ月半と見ている。だが(控訴の)根拠を考えれば、彼らは聴取を開かなくとも、文書に基づいて判決を下せると私は考えている」

「最善のシナリオでは7月末までに判決が出る可能性があり、最悪のケースでは夏が終わってからということになる。要するに、おそらくチャンピオンシップが始まる時には、アンドレアが既に最終的な判決を受けている可能性がある」

 レンシス弁護士はFIMの判決の中で、イアンノーネのドーピング検査陽性反応が、セパンのホテルで汚染された食肉を摂取した結果だと記されていたことで、イアンノーネは“完全な無罪”に値すると考えを述べた。

「我々の見解では、無罪判決を出すべきポイントが存在する。なぜなら『ライダーが提出した書類内部で、ライダーが食事をしたホテルで“汚染されていない”食品を発見することは望めない』と裁判官が注意しているからだ。ライダーの食事はホテルで利用できるモノに依存しており、食事には他に多くの選択肢は無かったんだ」

「こうした裁判官の言葉を前に、どうやって18ヵ月間の出場停止処分を下せるのかを私に教えて欲しい。彼らは『彼はやるべきことをやり、食事の選択肢は他に無かった』と言っているんだ」