新型コロナウイルスが世界的に流行している中、大幅なスケジュール変更を余儀なくされたFIA世界耐久選手権(WEC)。その影響で、2020年9月にスタートする予定だった来シーズンの開幕も2021年3月以降にずれ込んでいる。

 いくつかのチームは、例年通り8レースを実施するスケジュールは、ジェントルマン・ドライバーに依存しているチームにとって経済的に実現可能ではないと考えている。

 LMP2クラスのポイントリーダーであるユナイテッド・オートスポーツは、2021年のカレンダーは5レースまたは6レースの方が実行可能であると提案している。

「再び8レースのカレンダーになったとしたら、WECは世界で起こっていることを過小評価している」と、チームの共同所有者であるリチャード・ディーンはmotorsport.comに語った。

「レースは8戦未満でなくてはいけない。それが5レースか6レースか、それともより大きなレースに焦点を当てたスケジュールになるかは分からない」

「11月末にバーレーンでレース(今シーズンの最終戦)が予定されており、3月にセブリングで新たなシーズンが開始される可能性が高いが、それはすでに物流の面でチャレンジングになりつつある。しかしより大きな問題は、人々がお金を出してレースに出るかどうかだ」

 ジョタ・モータースポーツの代表であるサム・ヒグネットは、「より費用対効果の高いスケジュール」を求め、さらに次のように付け加えた。

「それは、全てが海上貨物で輸送されているため、コストを下げることにも繋がる」

「2020年の残りレース以上に、2021年シーズンは恐ろしい。レースにお金を払う裕福な人たちが、保守的になると思われるからだ」

 現在LM-GTE Amクラスでランキング2番手煮付けているTFスポーツを率いるトム・フェリアーも同様の意見を述べている。

「来年、お金を使うように人々に求めるのは難しいかもしれない」

「我々のカスタマーにとってより手頃な価格の出資となるよう、我々がいくらかのコストを払わなければいけないだろう」

「レース数の削減は明らかにやるべきだ。ル・マン24時間を含めて5つか6つだと、より実行可能になると思う」

 WECの代表であるジェラルド・ヌブーもレース数の削減を示唆している。先月初め、彼は経済状況が明らかになるまで、8レースを開催できると考えるのは「狂気で傲慢」であると語った。

 2021年のカレンダーは今年後半まで明らかにされる可能性は低く、唯一の保証されているのは、ル・マン24時間レースが伝統的な6月中旬の日付に戻ることだけだとヌブーは述べた。

 彼はまた、IMSAのレースも実施される3月のセブリングでのシーズン開幕を目指しているようだ。