いよいよ今週末、7月5日決勝のオーストリアGPで、F1の2020年シーズンがスタートする。開幕戦の舞台はレッドブルリンク。まずはオーストリアGPを行ない、1週間後の7月12日には同じレッドブルリンクでシュタイヤーマルクGPが行なわれる。

 8月にはシルバーストン・サーキットでも、イギリスGPと70周年記念GPの2レースが行なわれることになっている。同じサーキットで同じシーズンに複数のレースを行なうのは、70年のF1の歴史上初めてのことだ。

 F1の首脳陣は当初、土曜日に通常の予選に代わってリバースグリッド方式の予選レースを行ない、同じサーキットでの2レース目のフォーマットを、1レース目とは異なる形にすることを提案していた。しかしこの案は、メルセデスの反対に遭い、実現しなかった。

 この案について、F1のモータースポーツ面のマネージング・ディレクターであるロス・ブラウンは、FIAのeカンファレンスでのインタビューで次のように説明した。

「我々は、チャンピオンシップのランキングを逆にしたグリッドでスタートする、予選レースのコンセプトを提案した。そしてその後、日曜日のメインレースへと駒を進めるというモノだ」

「我々は昨年、そのことについて話し合った。肯定的な意見もかなりあったが、満場一致ではなかった。今年も同じだった。それを行なうべきだとは感じていないチームもいくつかあったのだ」

「我々の懸念は、今年に関する状況のために、同じコースで2レースを行わなければならない可能性が存在することにあった。オーストリアで2レース、シルバーストンで2レース、そして後半のどこかでも2レースを開催する予定だ」

「そのため2番目のレースで、別のフォーマットを試すことができる可能性があるか、それを確認したかったのだ」

 ブラウン曰く、同じサーキットでの2レース目で、別のことができないか、様々な微調整を引き続き行なっていくとしている。実際にシルバーストンでの2戦目(70周年記念GP)には、1レース目とは異なる組み合わせのタイヤが持ち込まれる予定になっている。また、まだ決定ではないものの、2レース開催が噂されるバーレーンでは、通常とは異なるレイアウトを使う可能性も示唆されている。

 しかしオーストリアの2レース目で、特別なことはできずとも、2020年シーズンのF1序盤戦はエキサイティングなモノになると、ブラウンは確信しているという。

「タイヤのコンパウンドの選択など、いくつかできることはある。でも、それはかなり細かいことだと思う。(リバースグリッドの予選レースは)より大きな一歩だった」

 そうブラウンは語った。

「今年後半のひとつもしくはふたつのサーキットには、異なるレイアウトを設定できるという魅力がある。そのため、別のレイアウトでコースを走り、ふたつのレースの間に差をつけることができるチャンスになるかもしれない」

「しかし、オーストリアでのレースはかなりエキサイティングなモノになると思う。それはシーズン最初のレースだし、コースの特性を考えても、エキサイティングなレースが2レース行なわれたということに気づくと思う」

「おそらく今年の後半には、それら(レイアウト)の変化を見ることになるはずだ」