6月23〜25日にかけて、ミサノ・サーキットにてMotoGPのプライベートテストが実施された。このテストにはドゥカティ、スズキ、KTM、アプリリアの4メーカーが参加し、7月19日からのシーズン再開に備えて準備を行なった。

 なおアプリリアはアンドレア・イアンノーネがドーピング疑惑で係争中であり、暫定的な資格停止処分を受けているため、7月から再開される予定のレースの少なくとも最初の2連戦は、代役としてテストライダーのブラッドリー・スミスを起用することになっている。

 今回のプライベートテストでスミスは、テストライダーとしてのメンタルから、レースライダーとしてのメンタルへと切り替えることができたという。

 スミスは3日間で207周を走破。レギュラーライダーのアレイシ・エスパルガロとはタイム差がまだあるが、3日間を通して徐々にその差を詰めていった。

「正直にいって、このテスト終わり方には満足している。僕は身体、そして精神面でテストライダーからレースライダーへ切り替える必要があった。思うに、それが上手くできたと思う。特に最終日はね」

 スミスはそう語った。

「今のところ、新型バイクの経験を集めること、データを収集して何がどう反応しているのかを理解することが僕らにとっては重要なんだ」

「ベースセットアップは2月のテストで上手く機能することが示されていた。でもこの新プロジェクトの完全なポテンシャルを最大限活用するためには、まだ検討しなくちゃならないことがたくさんある」

「アレイシの示しているパフォーマンスが良いことも、まだ僕には改善の余地が残っていることもわかっている。だけどギャップは縮まってきているし、2020年仕様のRS-GPを限界まで持っていくのがより簡単になっていると感じているんだ」

 アプリリアは今季、設計を一新したV4エンジンを投入。2月のプレシーズンテストでは好調ぶりを示していた。

 テクニカルディレクターを務めるロマーノ・アルベシアーノも、テストでのスミスとエスパルガロの進捗に満足を示している。ただ、新型エンジンの信頼性については依然として改善を望んでいるようだ。

「チャンピオンシップのスタート地点を決める重要なテストだった。我々はいくつかのシャシーと、エンジンそして電子制御を評価を行なった」と、アルベシアーノは言う。

「ライダーはこのテストで長いオフを経た後のリズムを取り戻す必要があったが、1日ごとに改善していく姿を目にしたと言わざるを得ないだろう。それから(再開初戦の)ヘレスを見据えて決定が下された。用意していた新パーツは上手く機能したし、バイクの全体的な水準にも満足している」

「ただいずれにしろ、細部に、特に全体の信頼性にはまだ取り組むべきことが多くある」