7月5日決勝のオーストリアGPから、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い開幕が遅れていた2020年シーズンのF1がようやくスタートする。

 レースは開催されるものの、ウイルスの感染拡大を避けるため、序盤の数レースは無観客で行なわれることになっている。しかしファンの中には、走行するF1マシンをひと目見ようと、サーキットに近づこうとする人も出てくる可能性がある。

 シルバーストン・サーキットでは8月2日にイギリスGP、そしてその1週間後にF1 70周年記念GPが開催されることになっている。しかし地元警察は、ファンがサーキット周辺に詰めかけることを許さず、もしそのような事態となってしまった場合には、イベント自体の中止も辞さない構えであるという。

 ノーザンプトンシャー警察は声明を発表し、次のように警告した。

「イベントの主催者は、(新型コロナウイルス)感染のリスクを最小限に抑え、レース要員、イベントスタッフ、地域のコミュニティを守るために、厳格で堅牢な対策を講じている」

「しかしこの地域で、制御されていない人々が集まることは、イベントを危険に晒すだけでなく、F1シーズン全体を危険に晒すことになるだろう」

 イギリスGPの代表であるスチュアート・プリングルは、サーキットに近づかないようにという警察のファンに対する要求を支持した。

「イギリスのF1ファンは、世界でも最も情熱的だ。しかし我々は彼らに対し、8月の最初のふたつの週末に、シルバーストンの近くに旅行しようとしないようにお願いしたい」

 そうプリングルは語った。

「2020年は異常な事態となっており、すでに非常に多くの犠牲が払われてきた。しかしモータースポーツのコミュニティとして、F1シーズンの妥協を避け、シルバーストン近隣の人々を守ることができるよう、強力する必要がある」

 イベントの監視最高責任者であるデニス・マレーは、サーキット周辺は厳しく管理され、近づこうとするファンは退去を命じられると語った。

「ファンはレースをひと目見るために、サーキットに近づきたいと思ってしまうことを、完全に理解している。しかし残念ながら、今年はそれは不可能である、地元の人々のエリアへのアクセスは、非常に制限されることになるだろう」

 そうマレー氏は語る。

「私はファンに対して、今年のイベントを、家で楽しんでもらいたいと思う。フェンスの隙間からレースを見ることは許されない。これを行なおうとする人たちは、そのエリアを管理する警備員、または我々のスタッフによって退去を命じられる」

「レースは無観客で行なわれるが、我々が実施するセキュリティ対策は、これまでと同じように厳しくなっている。サーキットとともに、参加者、チーム、地域のコミュニティの全てにとって安全なイベントを提供するために取り組んでいる」