新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕が大いに遅れることになった2020年シーズンのF1。しかし、7月5日決勝のオーストリアGPで、いよいよ開幕を迎えることになった。

 F1各チームは、当初開幕戦の予定だったオーストラリアGPの舞台メルボルンに到着していたものの、走行開始直前に開催が中止されたため、一切コースインせずに各本拠地に戻った。そのため全てのチームは、オーストリアでの改めての開幕戦に、完全に新しいマシンとパワーユニット(PU)を持ち込むことが可能だ。

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、チームのプレスリリースにコメントを寄せた。そしてその中でホーナー代表は、ホンダのアップグレードされたPUに期待を寄せていると語った。ホンダのHRD SakuraのPU開発総責任者である浅木泰昭も、オーストリアに「スペック1.1」と呼ばれるPUを持ち込むと、先日のオンライン会見で説明している。

「我々のエンジンはアップグレードされている。本質的には”ナンバー2”のエンジンであり、それが最初のエンジンになる」

 ホーナー代表はそう語った。

「マシンのあらゆる面で、非常に多くの作業が行なわれた。そして6月初めにファクトリーの稼働を再開して以来、これでのアップデートをマシンに反映させるのは、時間との戦いだった」

 レッドブルは先日、フィルミングデーの1日を活用し、シルバーストンで2020年型マシンRB16を走らせた。そのマシンには、様々なアップデートが施されているのが確認できた。ホーナー代表も、シーズン初期に計画されていたパーツを投入したと説明する。

「オーストリアに挑むにあたって、我々がどのポジションにいるのかは本当に分からない。そしてもちろん、マシンは開発が施されていただろう」

「ザントフールトやバルセロナなど、ヨーロッパの初期のレースに、アップデートを持ち込む予定でいた。そしてモントリオールでは、次のアップデートが投入されていただろう」

「もちろん、ファクトリーが閉鎖される前に予定されていた全てのアップデートに加え、閉鎖期間解除後に学んだことは何でも、マシンに投入されている」

「そのアップデートの計画の一環として、マシンの至るところに微妙な変更が施されている。他のトップグループのチームも、同じようなことを行なっていると思う」

 またホーナー代表は、ホンダとの関係がさらに強固になったことについても、自信を深めている。

「ホンダとの関係が2年目に入り、チーム内での統合が進んでいる。昨年はホンダとのデビューシーズンで3勝を挙げ、大いに満足したのはもちろんだ。しかし今は、その上にさらなるモノを構築していくことを考えている」

「彼らは野心的で、我々と同じ野望を共有している。オフシーズンの間、ホンダは信じられないほど賢明に働いた。もちろん、今年はより大きな期待を抱いている」

「我々は共に前進し、将来チャンピオンシップ獲得に挑むことを目指している。ホンダのPUはマシンにとって重要な部分であり、そして我々にとって彼らは重要なパートナーだ」