2020年FIA F2選手権最終戦の予選セッションが、バーレーン・インターナショナル・サーキットの“アウター・サーキット”で行なわれた。レース1のポールポジションを手にしたのは角田裕毅(カーリン)だった。タイムは1分02秒676である。

 2020年シーズンのF2もこれが最終ラウンド。バーレーンでの2週連続開催となるが、今回は全長3.543kmの超高速レイアウト、“アウター・サーキット”で開催される。コースが短いこともあり、渋滞が予想される中でいかにクリアラップを取れるかが重要となってくる。

 直前に行なわれたフリー走行では、角田がトップタイムを記録し好発進。現在スーパーライセンス取得に向けてのボーダーラインであるランキング5番手につけている角田は、この予選でポールポジションを獲り、ボーナスの4ポイントを獲得したいところだ。

 30分間の予選がスタートすると、プレマの2台を除いた各車が続々とコースインし、タイム計測をスタートさせていった。角田と5点差のランキング3番手で、来季からのハースF1入りが発表されたばかりのニキータ・マゼピン(ハイテック)が1分03秒402をマークすると、同6番手のクリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)が1分03秒198でそれを上回った。角田はセクター2で全体ベストタイムを刻むも、1分03秒245で2番手となった。

 2度目のアタックでもマゼピン、ルンガーがタイムを更新しトップ2に。佐藤万璃音(トライデント)もふたりに次ぐ3番手タイムを記録してみせた。そんな中、角田は2度目のアタックでタイムを更新できず、一気に11番手まで後退してしまった。

 しかし三度アタックを行なった角田は、全てのセクターを自己ベストでまとめ上げ、1分02秒676でトップに躍り出た。2番手以下にはマゼピン、ユアン・ダルバラ(カーリン)、フェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)、ルンガーが続いた。

 プレマのマシンはトラフィックを嫌ってかコースインを遅らせる作戦を採り、各車ピットへと引き上げるタイミングでアタックを行なったが、ロバート・シュバルツマンが11番手、ポイントリーダーのミック・シューマッハーが17番手にとどまった。再度アタックするも、ふたりがそれぞれ1ポジション上げるのみと低調。プレマの2台がアタックを終えると、サーキットは静寂に包まれた。

 残り10分となると、新しいタイヤに履き替えたドライバーたちが続々と最後のアタックへと向かっていった。まずは先ほどタイムが伸びなかったシュバルツマンが1分02秒822をマークして4番手にジャンプアップした。

 そんな中、ルカ・ギオット(ハイテック)がターン3でスピンしてストップ。セッションは4分04秒を残して赤旗中断となった。

 セッションは程なくして再開となるが、コース上にはマシンが密集しており危険な状態に。終了間際には最終コーナー手前でシューマッハーとロイ・ニッサニー(トライデント)が接触。ニッサニーのマシンが乗り上げる格好となってしまい、リヤウイングを壊したシューマッハーは18番手で予選を終えることとなってしまった。

 これで赤旗が振られ、角田の今季4度目となる予選ポールポジションが確定。ボーナスの4点を加算し、ポイントランキングでシュバルツマンを抜いて4番手に浮上した。2番手以下にはマゼピン、ダルバラ、シュバルツマンが続いた。

 ポイントリーダーのシューマッハーはレース1を18番手からスタートするというまさかの展開に。シューマッハーを14点差で追いかけるアイロットは9番手だった。

 なお、一時3番手につけていた佐藤は最終的に12番手で予選を終えた。